節電ストレス3割強

2012/08/25 07:00

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節電大和ハウス工業は2012年8月23日、節電に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、9割以上の人が何らかの形で節電をしており、4割強の人が「昨年よりも」節電意識が高まったと回答していた。一方で3割強の人が節電についてストレスを実感していることも明らかになった。



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今調査は2012年7月12日から22日にかけて、同社のメールマガジン【大和ハウスのメールマガジン】の会員に対して行われたもので、有効回答数は2740件。男女比・世代構成比は非公開だが、20代未満から70歳以上までの回答者が確認できる。また、同メールマガジンが「暮らし」をテーマとしているため、今調査結果は調査母体が少なからずとも「居住環境・住生活について関心を寄せている人」から成ることを留意しておく必要がある。

今調査によれば、今年節電の取り組みをしている人は90.3%。昨年2011年と比べるとやや減少しているが、多分に「昨年と比較すれば」という印象が残っていると考えられる。詳しくは次の項目で触れるが、去年の段階ですでに相当の節電対応をしているため、それと比較してキツい評価で「あまり節電できていないかも……」という判断を下してしまう次第。

↑ あなたの節電への取り組み状況は?
↑ あなたの節電への取り組み状況は?

それでも9割が節電への取り組みを自覚している。

それでは「回答時から見て」昨年(1年前)と比べて、節電への取り組み意識はどのように変化しただろうか。2011年時点では77.5%の人が「昨年(この場合は2010年)よりも意識が高まった」としているが、2011年時点では「昨年(この場合は2011年)よりも意識が高まった」人は43.7%に落ち着いている。

↑ 昨年と比較して、節電への取り組み意識は変わったか
↑ 昨年と比較して、節電への取り組み意識は変わったか

直上でも触れているが、震災後の初めての夏で(特に東日本で)大いに節電が啓蒙されたこともあり、少なからぬ人が意識を改め、実際に節電に取り組んでいる。2011年にほぼ限界まで節電した人ならば、そこからさらに2012年で積極的な節電を求められても無理がある。2012年の「昨年と変わらない」の回答者は多分に「2011年の時点で『昨年よりも意識が高まっている』人」と考えれば納得は行く。

一方、節電は少なからぬプレッシャーを日々の生活にも与えている。

↑ 節電についてストレスを感じているか
↑ 節電についてストレスを感じているか

「感じている」派は33.7%で1/3強だが、過半数の55.6%は「”あまり”感じていない」であることに注意する必要しなければならない。つまり「まったく感じていない」の10.7%以外は(負担を覚えるか否かは別として)ストレスを感じていると見ることもできる。以前【「家庭での節電計画を分かりやすく・スマートに」を考えてみる】などで取り上げた「まずい節電」の域に達している人が、少なからずいることが予想される。

ともあれ、自由に制限なく利用できる環境と比較すれば、多かれ少なかれ節電をする以上、ストレスを覚えないわけにはいかない。無理をして心身に痛手を追ったり、負荷が元で逆に費用がかかってしまっては身もふたもない。無理なく上手に、そして楽しさを覚えるような「賢い節電」を心掛けてほしいものである。



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