モバイル端末で最多活用機能は6割超の「写真撮影」

2012/08/23 12:00

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スマートフォンで撮影世界各地に調査パネルを有するアメリカの調査機関comSCOREの日本支社コムスコア・ジャパンは2012年8月21日、携帯電話の包括調査データベース「モビレンズ(MobiLens)」を用いた日本のモバイル端末の利用状況に関する調査結果を発表した。それによるとモバイル端末保有者から成る調査母体においては、2012年6月時点で6割強の人が「自分の端末で写真撮影をしている」と答えていることが分かった。次いでメール利用が6割近く、アプリ利用が5割強と続いている(【発表リリース】)。



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今調査はcomScoreの調査パネルMobiLens(13歳以上の携帯電話所有者を対象に定期的な調査・データ取得を実施している)によって行われたもので、日本では携帯電話契約者5000人以上を対象にしている。日本向けのサービスの詳細は【MobiLens公式サイト(日本語)】を参照のこと。

先に【日本のスマートフォン普及率は2割強…OSシェアはAndroidが6割強・iOSは3割強】で触れたように、今調査母体(モバイル端末保有者)のうち1/4近くはスマートフォンをメイン端末としている。

↑ 日本のモバイル端末保有者のうち、メイン機種比率(13歳以上)(2011年12月までの3か月平均/2012年6月までの3か月平均)
↑ 日本のモバイル端末保有者のうち、メイン機種比率(13歳以上)(2011年12月までの3か月平均/2012年6月までの3か月平均)(再録)

それではこれらモバイル端末保有者は、その端末のどのような機能を用いているのだろうか。ハード的に元から備わっている機能、アプリケーション(アプリ)で追加される機能も合わせ「コンテンツ」と称し、その利用度合いを尋ねた結果が次のグラフ。詳細解説は無いが説明から「2012年4-6か月まで毎月『この1か月で利用したか否か』を尋ね、その回答率を平均化した」と解釈できる。つまり「月当たりの平均利用性向」「例えば写真撮影なら、月に61.1%の人が1回以上利用している」と読めば良い。

↑ 利用したモバイルコンテンツ(複数回答)(モバイル端末保有者対象)(2012年6月までの3か月平均)
↑ 利用したモバイルコンテンツ(複数回答)(モバイル端末保有者対象)(2012年6月までの3か月平均)

メールやブラウザ機能の利用、SMSの送信以上に写真撮影機能を用いている人が多い。昨今ではちょっとしたデジカメ並、あるいはそれ以上の高機能を実装するモバイル端末も増えて来たが、それ以上に「ネットワークと直結している」のがポイント。【女性スマホユーザーの1/4は「商品の写真を撮る」…デジタル化する米消費者性向】などでも例を挙げているが、撮影した写真をすぐにFacebookやツイッターなどへ投稿もできるし、写真投稿をメインとするソーシャルメディアもあるほど。この特性が利用率を高めたと考えられる。

また、「ブラウザでウェブサイトを閲覧する」以上に、メールやアプリの利用率が高いのも要注目。パソコンを使ったインターネットでは欠かせない「ウェブサイトの閲覧」が、モバイルでは必ずしも最優先事項では無いこと、他の機能(写真撮影、メールやアプリ)の重要性が上であることは、覚えておいて損はない。



パソコンライクにウェブサイトの閲覧をできるのがスマートフォンのメリットの一つだが、他の機能も十分以上に機能が高いため、例えば【スマートフォンでの写真撮影、一般携帯より頻度は上】にある通り、一般携帯よりもスマートフォン利用者の方が写真撮影度合いは高い。

今後スマートフォンの普及率が上昇するに連れ、写真撮影やアプリの利用率はさらに高まるだろう。



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