「もっと節約できるかも」今後見直したいもの最上位は「通信費」
2012/08/18 12:00
オリックス生命保険は2012年8月7日、節約生活などに関する調査結果を発表した。それによると調査母体において、今後の生活で「さらなる節約ができるかも」と見直したいものの最上位には「通信費(携帯電話やインターネットなど)」がついた。3割近い人が同意を示している。次いで「電気代」「外食費」などが続いている。「電気代」や「食品・飲料費」などは総じて女性の方が見直したいとの意見が多く、「保険料」では歳を経るほど希望者が増える傾向が見られる(【発表リリース、PDF】)。
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今調査は2012年7月13日から17日にかけて20-49歳の男女に対して携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、世代構成比は20代・30代・40代でほぼ均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。
先に【電気代、外食費、ファッション…日頃から節約しているもの】で記したように、今調査母体で普段から節約しているものの最上位には「電気代」がついている。次いで「外食費」「衣類・ファッション費」の順。
↑ 日頃、出費を抑えるために節約しているもの(複数回答、上位10項目)(再録)
それでは今後、「今まで以上に節約できる」「まだ節約していない」、そして「もしかしたら(さらに)節約できるかもしれない」との思惑から、利用スタイルを見直していきたい対象として、どのようなものが挙げられるだろうか。
↑ 今後の生活で見直したいもの(複数回答、上位10位)
最上位項目は「通信費(携帯電話、インターネット)」で27.5%。ほぼ同数で「電気代」が27.3%と続く。両者とも現時点での利用実態を的確に調べて、より適切なプランに差し替えるだけで、半固定費ともいえるこれらの出費を大きく削減できる可能性がある(他のサービスとの併用で安くなるインターネットプラン、契約アンペアの引き下げなど)。
次いで多いのは「外食費」「食品・飲料費(酒代除く)」といった食事関係。ただしこれらは先の「通信費」「電気代」と異なり、見直しの結果出費が減ると、生活の質そのものも低下しかねず、注意が必要となる(例えば「購入量を見誤り、いつも野菜を腐らせてしまうので、適切な量の購入を徹底する」という切り口が正しい見直し方)。
これらを男女・世代別に区分したのが次のグラフ。概して女性の方が回答率が高いのが見て取れる。
↑ 今後の生活で見直したいもの(複数回答、上位5位)(属性別)
例えば「電気代は男性では歳を経るほど見直しの必要性を感じなくなるが、女性は高いままで推移」「外食費は女性若年層では他属性と比べて高い値を示す」「保険料は男女とも歳を経るほど見直し機運が高まる」などの動きが見られる。中には「通信費の30代女性」のようにイレギュラー的な動きもあるが、概して男女、そして世代別の「もっと見直しをしたい、すべきでは」との想いが反映されていて興味深い。
なお、上の「通信費」「電気代」の事例のように、「無駄なもの」の見直しは歓迎されるべきだが、「無理な節約」のための見直しは往々にしてマイナスの効果をもたらし得る。正しい知識でしっかりと調べ、本当に無駄なものを見直してほしいものだ。
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