電気代、外食費、ファッション…日頃から節約しているもの
2012/08/13 06:45
オリックス生命保険は2012年8月7日、節約生活などに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、日頃から出費を抑えるために節約しているものの最上位には「電気代」がついた。6割近い人が意識している。次いで「外食費」「衣類・ファッション費」が続く。男女別ではおしなべて女性の方が節約志向が強く、男性と比べて5-10ポイントほどの差が開いている(【発表リリース、PDF】)。
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今調査は2012年7月13日から17日にかけて20-49歳の男女に対して携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、世代構成比は20代・30代・40代でほぼ均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。
日頃から出費を抑えるために節約しているものについて、複数回答で尋ねたところ、もっとも多くの人が同意を示した、意識していた項目は「電気代」だった。59.2%の人が「節約している」と答えている。
↑ 日頃、出費を抑えるために節約しているもの(複数回答、上位10項目)
【震災後に減った支出項目、トップは外食費…ではなくて】などでも触れているが、電気代は単純に「金銭的な面で節約対象に云々」だけでなく、電力需給問題の上での節電意識も多分に要因として含まれている。数年前まではこの類の設問では最上位を独走していた「外食費」を抜いて「電気代」がトップにつくのも、世情を反映している(無論、エネルギー政策上の失策で燃料調達費がかさ上げされ、現時点で年数兆円分もの国富が浪費された結果、電気代そのものが値上げしているのも一因だが)。
第2位は「外食費」。少なくとも震災前は「節約」関連の調査ではトップ常連の項目だった。普段の食事と比べて割高となることが多く、「贅沢」の代名詞的なところもあることから、節約の対象となりやすい。とはいえ、環境によっては長い目で見た場合、一概に「外食=無駄遣い」とも言い切れないので、留意が必要となる。
以後「衣類・ファッション費」「レジャー・娯楽費」「食品・飲料(酒除く)費」などが続く。「嗜好品(酒たばこ)費」は27.8%と低めだが、これは「本当に好きな嗜好品は後回しにされやすい」よりも、「そもそもその項目に出費をしている人が少ない」と見たほうが良い。普段からたばこを吸っていなければ、節約のしようもない。
これを男女別に見ると、少なくも上位10項目ではすべてにおいて、女性の方が高い節約意識を抱いているのが分かる。
↑ 日頃、出費を抑えるために節約しているもの(複数回答、上位10項目)(男女別)
これは一人暮らしならともかく、結婚している場合には、男性よりも女性の方が家計を預かっている場合が多く、それだけ出費には神経質にならざるを得ず、必然的に節約心も高まるからだと考えられる。また「衣類・ファッション費」「化粧品・美容品費」などの項目も、男性よりも女性の方が出費機会が多く、必然的に節約を頭に思い浮かべたくなるというもの。
「無駄」を省くのは節約だが、「無理に」省くのは節約でも倹約でも無い。消費を抑えればそれだけ出費が減り、目に見えて成果があらわれるため、つい面白がって無理な節約をする事例もあるが、時として節約できた金銭以上の損失、さらにはお金勘定とは別次元の影響を受けることもある(例えば電気代を無理に節約しようとして風邪を引いたり、熱中症になってしまう事例)。
無理なく無駄なく賢い節約を心掛けてほしいものだ。
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