世界全体のインターネット世帯普及率(最新)
2023/04/18 02:42


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今件値は個人ベースではなく、世帯単位での普及率。今件では記事執筆時点で2020年分まで値の公開が確認できたので、その最新値も含めた経年変化をグラフとして作成する。なお今件「インターネット普及率」は「自宅からのアクセス」を前提としている。そのため、職場や公共機関(例えば学校や図書館)でのインターネット利用は対象外となる。また後発開発途上国とは「Least Developed Countries(LDCs)」のことで、国連開発計画委員会(CDP)が認定した基準に基づき、国連経済社会理事会の審議を経て、国連総会の決議により認定された特に開発の遅れた国々を指す。一人あたりのGNI3年間平均が1018米ドル以下で、HAI(Human Assets Index)やEVIが一定数以下の国)である。

↑ インターネット普及率(自宅・世帯ベース)
先進国も含めた世界全体では世帯ベースでのインターネットアクセスが相当の割合で普及しているものの、後発開発途上国ではまだまだ少ない、2割台の世帯でしかないことが分かる。やはり社会的なインフラ整備が進んでいないことに加え、導入の上でのハードルの高さ(技術とコストの双方)が問題と思われる。
一方、先行記事で記したが、携帯電話の人口普及率を見ると、後発開発途上国でも高い値を示しており、とりわけ後発開発途上国ではコミュニケーションツールとして、携帯電話が重要視されていることが分かる。

↑ 携帯電話普及率(契約数/人口)(再録)
当然ながら携帯電話(フィーチャーフォン、マルチメディアフォン、スマートフォンのすべてを合わせたもの)の全部でインターネットアクセスができるわけではない。しかしながらスマートフォンでなくとも、SMSで知人などとの間でデジタルによる意思疎通は可能。さらに昨今では先進国などに後追いする形で、後発開発途上国でも爆発的なスピードでスマートフォンが普及の動きを示しており、それに伴い携帯電話経由でインターネットにアクセスする人が増える可能性は多分にある。
機動力の高さでは携帯電話がはるかに上であること、その携帯電話の普及率が急上昇している状況を見るに、今後も自宅経由のインターネット普及率は急カーブではなく、ゆるやかなカーブを描きながら上昇していくものと考えられる。固定電話のように、普及率が低下の方向にかじ取りをすることは無いだろう。むしろこの状況で、どこまで伸びを見せるのかが気になるところだ。
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