テレビは一日約2時間…小学生のメディアとの関係

2012/08/03 07:00

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テレビ博報堂DYメディアパートナーズは2012年7月25日、小学生のメディア行動に関する調査報告書を発表した。それによると小学生の子供が居る世帯から成る調査母体においては、その小学生の平均テレビ視聴時間は、一日あたり約2時間であることが分かった。ゲームは一日約50分ほど遊んでいる計算になる。これらを含めた各メディアへの総接触時間は平均で約5時間だが、学年を重ねるごとに時間も増加する傾向を示している(【発表リリース】)。



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今調査は2012年2月17日から21日にかけて、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県に住む、小学生の子供がいる保護者を対象にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は600人。子供の男女比は1対1。子供の学年構成比は1・2年生、3・4年生、5・6年生で均等割り当て。子供向けの設問の場合、「保護者同伴の元で、保護者のサポートを受けながら子供が回答する」方式をとっていることに注意する必要がある。

テレビや雑誌、パソコンやゲーム機など、多種多様な「メディア」に囲まれた日常生活。子供達は自身の意識として、毎日どれほどの長さをそれら「メディア」に費やしているのだろうか。今調査結果では平均の総計時間は289.1分(約4.8時間)。そのうち2時間近くはテレビ視聴時間となっている。

↑ 小学生のメディア・コンテンツ接触時間(一日あたり、分、全体)
↑ 小学生のメディア・コンテンツ接触時間(一日あたり、分、全体)

圧倒的なテレビ視聴時間の長さ、そして「ゲームやパソコンのようなデジタル機器」への接触時間が、「本や漫画などの紙媒体」を大きく上回っているのが目に留まる。

これを性別・学年区分別に再集計した結果が次のグラフ。

↑ 小学生のメディア・コンテンツ接触時間(一日あたり、分、属性別)
↑ 小学生のメディア・コンテンツ接触時間(一日あたり、分、属性別)

男女とも歳を重ねるに連れてメディア接触時間は増えていく。特に男子は低学年と高学年との間で1時間半ほどもの違いを見せる。いくつかの特徴的な動きをリストアップすると、次の通りとなる。

・テレビ視聴時間の変化。女子は横ばい、男子は増加。
・本を読む時間は女子だけ増加。
・パソコンやゲーム機などのデジタル機器は男子の方が伸び方が大きい。
・携帯や音楽視聴は女子の方が良く伸びている。ただし携帯は利用時間そのものは短い。

携帯電話の接触時間が短いのは、保有者そのものが少ないことに加え、小学生の時点では「インターネットへの窓口として自由に使える」事例は少なく、もっぱら保護者との連絡用に使われているからだと考えられる。

なお今件では特にリリースで言及されていないものの、いわゆる「ながら視聴」は個別にカウントしていると考えられる。特に「テレビ」などはその傾向が強いと見たほうが良いだろう。


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