「電気自動車のスタンド」「防災や防犯に役立つ」コンビニへの期待の数々

2012/08/02 12:10

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ローソンのスタンド[マルハニチロホールディングス(1334)]は2012年7月26日、コンビニエンスストア(コンビニ)の利用実態に関する調査結果を発表した。それによると週一以上でコンビニを使う調査母体において、コンビニが将来電気自動車の電気スタンドの役割も担うと期待している人は7割を超えることが分かった。また、街の防災・防犯に役立つので、万一の計画停電の際にも対象から外してほしいという人も6割近くに及んでいる([発表リリース、PDF])。



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今調査は2012年7月5日-9日にかけて携帯電話経由のインターネット調査方式にて、コンビニを週一以上で利用する人に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、世代構成比は20代から50代まで10歳区切りで均等割り当て。調査機関はネットエイジア。

今調査母体(予備調査時点。コンビニの利用頻度の制限なし。回答数2374人)にコンビニの利用頻度を尋ねたところ、週一以上での利用者は66.0%に達した。毎日利用している人も13.2%いる。

↑ コンビニの利用頻度
↑ コンビニの利用頻度(再録)

今本調査ではこのうち、週一以上のコンビニ利用者、つまり「ある程度日常的にコンビニを利用している人」を対象にしている。

この人たちに、コンビニ内外で持ち上がっている色々なイベントや追加サービスについて、将来性や要望の度合いを尋ねた結果が次のグラフ。

↑ コンビニに関してあてはまるか否か
↑ コンビニに関してあてはまるか否か

提示された選択肢の中でもっとも高い値を示したのは、「将来コンビニは電気自動車の電気スタンドの役割も担う」で、肯定派は7割を超える。昨今ではコンビニが業務用車両として電気自動車を導入し、その充電用として必要な機器を配備、顧客にも利用機会を提供するという事例が増えて来た。駐車場が併設される場合が多いコンビニでは、「身近にある」そして「電気自動車の航続距離が(ガソリン車と比べて)短い」という観点でも、電気自動車へのスタンドとしての期待度は大きくなる。また、電気自動車に限った話ではないが、駐車場併設が多いという観点で、「カーシェアリングの車両待機場所」としての期待も小さくない。

一方、一時は【コンビニの深夜営業規制、高齢者ほど賛成の意向・利用の多い若年層ほど反対多し】などにもある通り夜間営業に関して一部層から敵視されていたコンビニだが、昨今では防災・防犯拠点としての立ち位置が確立しつつある。それに伴ってか、計画停電が起きる際でも、対象から除外してほしいとの希望も多い(もっとも計画停電の性質上、難しい話ではあるが)。

提示された選択肢には、エンタメ系のイベントに関する希望・要望もあるが、概して反応は良くない。賛成派は1-2割程度で、むしろ「必要ない」との意見の方が多い。優先順位の視点では「後回しで構わない」ということか。

また昨今では高齢化社会・買い物困難者など複数の社会的変化に伴い注目を集めている「コンビニの宅配サービス」に対しても、「利用したい」とする意見は1/4程度でしかない。まだ知名度が低いのか、便利さ・必要性への啓蒙が不足しているのかもしれない。


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