「助手席の人にやられるとムカツク」最上位は「車内を汚す」
2012/07/12 12:00
ソニー損害保険は2012年7月10日、初心者ドライバー(運転免許取得後1年未満者)に対する自動車関連の調査結果を発表した。それによると調査母体のうち助手席に人を乗せて運転した経験のある人においては、その助手席着席者にされるともっともストレスを感じる行為は「車内を汚す」だった。選択肢の中で唯一過半数回答となっている。次いで「車内喫煙」「運転の仕方の注意・指図」が4割超の同意率で続いている(【発表リリース】)。
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今調査は運転免許取得後1年未満の人に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は600人。男女比は1対1、成人・未成人比はほぼ均等割り当て。調査機関はネットエイジ。
【年齢階層別の乗用車普及率(2012年データ反映版)】などによれば若年層の乗用車普及率はこの数年上昇傾向にあったものの、2012年では再び減退の動きを見せている。また、【興味が無いわけではないが…新成人の自動車への想いとは】によれば、若年層のドライバー(予備軍)にとっては、経済的・好みの車種的に自動車保有のハードルが高いとの結果も出ている。今調査母体でも免許を取得したものの、まったく運転していない人(いわゆるペーパードライバー)が1/4を超えており、「免許はあるが自動車が無い」人が多分にいると想像される。
↑ 免許取得後の運転頻度
それでは実際に運転、しかも助手席に人を乗せた上での運転をした経験がある人(当然運転免許取得後1年未満者)にとって、「助手席の人にこれをされるとストレスを覚える」という行為には、どのようなものがあるだろうか。選択肢を掲げて複数回答で聞いたところ、最上位についたのは「車内を汚す」だった。唯一過半数の値を示している。
↑ 助手席の人にされるとストレスを感じる行動(複数回答、助手席に人を乗せて運転した経験のある人限定)
運転手にとって自動車はマイホームのようなもの。ベストの環境で運転をしたいと考えるのは当然の話で、無神経な助手席着席者の行為にはストレスを感じるのも十分理解できる(多分に自分の視界にその行為が留まるので、ストレスもたまりやすい)。後で掃除をするのは自分自身であることも一因。続く「車内喫煙」も、煙がこもりやすい自動車内部での話となれば当然だろう(運転手本人が非喫煙者ならなおさら……だが、助手席着席者がそこまで無神経では無いと信じたい)。
第三位は車内の物理的環境ではなく、直接運転手への行為が該当する。駐車時のバックの補助などならともかく、運転中に何かと注意をしたり、あれこれと指図を受けるのは、(それが正しい内容だったとしても)ストレスを覚えてしまう。運転手=今件回答者は運転免許取得後1年未満者なので、長年の運転経験の持ち主からは何かと注意したくなるのも理解できるのだが。
第四位以降は回答率が10%内外と急激に下がるが、運転手にとってはストレスの対象となりうるもの。視点を変えれば、助手席に座る際にはこれらの事柄を「しないよう」心掛けると、運転手のストレスを軽減させ、結果としてトラブルリスクも減らせるに違いない。
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