暑さ対策でほしいグッズ、最上位は「冷却・冷感マット」
2012/07/05 06:35
パルシステム生活協同組合連合会は2012年6月26日、主婦の節電と暑さ対策に関する調査結果を発表した。それによると20-59歳の既婚女性から成る調査母体においては、今夏までにほしい涼活グッズのトップには「冷却・冷感マット」がついた。5割近い人が欲しいと考えている。次いで「冷却枕」が続いており、就寝時の暑さ対策に多くの主婦が関心を抱いていることが分かる。一方過去において実際に「暑さが和らいだ」と感じた飲食品のトップには「そうめん」が挙げられている(【発表リリース(PDF)】)。
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今調査は2012年6月5日から11日にかけて、携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもので、20代から50代の既婚女性を対象としている。有効回答数は1000人、世代構成比は20-50代の10歳区切りで均等割り当て。調査機関はネットエイジア。
【関電管轄に15%節電「要請」…今夏電力需給対策発表】などでも触れているように、電力需給がひっ迫している状況から、2012年は7月2日より「節電要請期間」が始まっている。過去の夏以上に節電を意識する必要に迫られているわけだが、電力機器の利用を控えても夏の暑さが手加減をしてくれるはずもなく、必然的に何らかの工夫で暑さ対策をすることが求められる。
そのような状況から昨年の夏以降需要が急増した涼活グッズ(主に電力を用いずに涼しさを実感できるアイテム)について、暑さが本格的なものとなるまでにほしいものを、複数回答で聞いた結果が次のグラフ。最上位には「冷却・冷感マット」が挙げられている。
↑ 今年の夏までにほしい涼活グッズ(複数回答、上位10位のみ)
次いで多くの人が欲しいと考えているのは「冷却枕」。冒頭でも触れたが「マット」「枕」と続いている状況を見ると、特に就寝時(昼寝含む)の暑さ対策に多くの人が気をもんでいることがうかがえる。
その次に多い回答率を示したのは「ネッククーラー」。冷却材の類を内包したネクタイのようなもので、「首回りを冷やすと体全体を効率よく冷やすことができる」という体内の血流の仕組みを上手く活かした、安価なアイテムとして数年来話題に登っているアイテムでもある。
以下「冷却・冷感タオル」「すだれ・よしず」「うちわ・水うちわ」などが続くが、後者二つは「昨夏のうちにまだ導入していなかったのか」という感が強い。
一方装備品、実用品的な涼活グッズではなく、飲食で涼を取るものとしては「そうめん」が最上位についている。
↑ 暑い日に食べて、実際に暑さが和らいだと感じた食べ物・飲み物(複数回答、上位10位のみ)
こちらは「希望」ではなく実体験に基づいた回答であり、信頼性・実用性の高い値といえる。上位には「そうめん」以外に「かき氷」「スイカ」「麦茶」「アイスクリーム」など夏の風物詩であると同時に「さっぱりとしたもの」が続いている。これらなら確かに暑さが和らぎそうだ。
ただし見方を変えればすぐに分かる通り、これらは多分に体を(特に胃腸を)冷やし、水っぽいものが多く、体力をつけるという点ではあまり効果を期待することはできない。冷たいから、暑さがしのげるからとそうめんやアイスクリームばかりを食べているとスタミナが持たず、夏バテしてしまいかねない。過ぎたるは及ばざるがごとし、ではある。
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