ソーシャルメディアを利用する際の端末(2011年分反映版)

2012/07/04 06:50

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ソーシャルメディアをスマートフォンでアクセス総務省は2012年5月30日、平成23年(2011年)調査における通信利用動向調査を発表した(【発表ページ】)。日本におけるインターネットや携帯電話など、情報通信関連の各種調査結果を反映した調査結果で、毎年7月頃に発表される【情報通信白書】のベースにもなる、同省の情報通信統計としては非常に重要なものである。現時点では概要、及び統計データのe-Statへの収録のみで報告書の類は完成していないが、今回はそのデータから「ソーシャルメディア利用者による、アクセス時の利用端末」をグラフ化してみることにする。



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今調査(通信利用動向調査)は2012年1月-2月に、地域及び都市規模を層化基準とした層化二段抽出方式による無作為抽出で選ばれた、20歳以上の世帯主がいる世帯・構成員4万0592世帯に対して行われたもの。有効回答数は1万6580世帯・4万7158人(企業に対して行われたものは常用雇用者規模100人以上5140企業/有効回答数1905企業)。調査方法は郵送による調査票の配布および回収なので、各媒体の保有率は調査結果に影響を与えていない。

今回スポットライトをあてるのは、ソーシャルメディア(SNS・マイクロブログ・ブログ・掲示板・動画共有サイトなどが対象)を対象とした、それらのソーシャルメディア利用時の利用端末についての動き。以前【タブレット機とSNSの相性の良さを再確認…利用端末別ソーシャルメディア利用率(2011年分反映版)】で紹介した値は、「各端末利用者」におけるソーシャルメディア利用率であり、視点・切り口が別であることに注意。

ソーシャルメディアの利用率は全体比で4割近く。13歳-30代がボリュームゾーンで5割超え、50代以降は急激に値を落とす。

↑ ソーシャルメディア利用率(2011年末)(世代別)
↑ ソーシャルメディア利用率(2011年末)(世代別)

これらの人たちがソーシャルメディアを利用する際に、どのような端末を使っているのかを示したのが次のグラフ。当然複数回答なので、「パソコンと携帯電話双方を使う」「YouTubeはスマートフォン、mixiはタブレット機から」という事例もありえるし、その場合はそれぞれ「パソコン・携帯電話」「スマートフォン・タブレット機」の項目に回答していることになる。

↑ ソーシャルメディア利用時の利用端末(2011年末)(世代別)
↑ ソーシャルメディア利用時の利用端末(2011年末)(世代別)

個々の利用端末を使える環境下になければアクセスもできないので、多分に各世代の利用端末状況に近い形のグラフとなる。一方、20-30代では特にスマートフォンによるアクセスが多く、一般携帯電話の値を超えている点は注目すべきといえる。

また、全般的にはパソコンの利用率がどの世代でも高い状況が確認できる。さすがに屋外ではデスクトップは使えず、ノートパソコンも機動力の点でスマートフォンなどに劣るため利用頻度は落ちるものの、「使える環境下ならばパソコンでアクセスするのが一番楽」という考えが良く出ている。グラフ化は略するが情報通信白書では「ソーシャルメディアを使う際に、もっともよく使う端末(択一回答)」も尋ねており、結果としては当然「パソコン」という回答が一番多い(ただし20-30代では「家庭内」でも携帯電話やスマートフォンを、ソーシャルメディアへのアクセスに一番よく使うという回答も多数見受けられる)。

なおタブレット機を利用したアクセスが少ないが、これは多分にタブレット機そのものの保有・普及率の低さに起因する。今後普及率が高まれば、それに伴い利用率も増加していくことになるだろう。



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