この一年で3D映画の鑑賞率13.6%

2012/06/25 06:45

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3D映画gooリサーチは2012年6月15日、映画館での映画鑑賞に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、過去一年間に3D映画を鑑賞した人は13.6%にとどまっていることが分かった。映画館での映画鑑賞率45.3%と比較すると1/3以下でしかない。3D映画に対する意識としては「好き」との回答が1割に満たないのに対し「苦手」回答者は2割を超えるなど、否定的な意見が多いのが確認できる(【発表リリース】)。



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今調査は2012年5月23日から28日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は3189人。男女比はほぼ1対1、世代構成比は10代から70代まで10年区切りでほぼ均等割り当て。

2009年の「アバター」のヒットに代表されるように、ここ数年の間に次々と展開されるようになった3D映画。昨今では新作同様に往年の名作を3D化して放映し、新たな魅力を堪能してほしいとのアプローチも多々見受けられる。しかしながら今調査母体では、過去一年間に3D映画を観た人は13.6%と1割強にとどまっていた。映画館での映画鑑賞者(本数は問わず)が45.3%なのと比べると、「映画館での映画鑑賞者のうち、3D映画を観た人は1/3にも満たない」という計算になる。

↑ 過去一年間に3D映画を鑑賞したか
↑ 過去一年間に3D映画を鑑賞したか

↑ 過去一年間に映画館で映画を鑑賞したか
↑ 過去一年間に映画館で映画を鑑賞したか(再録)

相次ぐ作品の展開にしては、鑑賞者数(率)が少ない。まだまだ周知が足りないのか、それとも人気の上で今一つなのか。そこで3D映画への意識を聞いた結果が次のグラフ。

↑ 3D映画への意識(複数回答)
↑ 3D映画への意識(複数回答)※全体の回答

対となる設問項目をまとめる形で赤破線を引いてみたが、全般的に否定的な意見の方が回答率が高い。特に「3D映画ならではの料金」に関して、妥当との意見は1.8%でしかなく、高さを覚える人28.0%は15倍以上の比率(人数)に達している。

映画配信側としては「魅力を高めるため」「より楽しい、臨場感にあふれた映画を堪能してもらうため」との思惑などから3D映画を提供しているはずではあるが、むしろマイナス要因となる傾向が強いようだ。「特に感じるところなし」が40.9%も居るのも致命的。手間とコストをかけても効果が見いだせないとの結論に達してしまう。

「アバター」の公開からすでに3年が経過している。そろそろ3D映画の展開について一定の評価をした上で、方向性の再確認をする時期に来ているのかもしれない。


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