社員旅行44.3%・運動会14.1%…社内行事への参加希望度

2012/06/25 06:35

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運動会連合は2012年6月11日、人と人とのつながりに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、参加したいと思う社内行事についてもっとも多くの人が賛意を述べたのは「懇談会や歓送迎会」だった。6割近い人が参加したいと答えている。次いで社員旅行、スポーツなどのサークル活動と続いている。一方で22.4%の人は「社会行事には参加したくない」と答えている(【発表リリース、PDF】)。



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今調査は2012年4月1日から4日にかけて携帯電話経由のインターネットリサーチ方式によって行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、世代構成比は20代から50代まで10歳区切りで均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。

よほど小規模や自由指向の企業会社でない限り、社内の一体感を増すため、福利厚生の一環として、多種多様な行事が行われる。一方で対人関係の上でドライさを好む風潮がある昨今、これらの社内行事を煙たく思う会社員が増えているのも否定はできない。

今件では参加したいと思う社内行事についてまとめられているが、最上位には57.8%で「懇談会や歓送迎会」がついている。

↑ 参加したいと思う社内行事(複数回答)
↑ 参加したいと思う社内行事(複数回答)

次いで多いのは44.3%で「社員旅行」、32.8%の「スポーツなどのサークル活動」と続く。全般的には自由度・娯楽性が高い行事ほど好かれ、拘束性のある・「やらされている感の強い」行事ほど参加希望者が少ない。一方で「社内行事」そのものを敬遠する人も22.4%に達している。

これを世代別にみると、全般的に歳を経るほど参加希望率が高くなる。

↑ 参加したいと思う社内行事(複数回答)(上位5位+α)(世代別)
↑ 参加したいと思う社内行事(複数回答)(上位5位+α)(世代別)

「内定式や入社式などのセレモニー」は若年層が主役なことから20代の希望率が高いが、それ以外は押しなべて歳を経るほど参加希望率が高くなる。若年層ほどシャイなのか、考え方がドライなのか、それとも歳を経るほど会社への従属意識が高まるのか、今件だけでは判断が難しいところ。しかし理由はいずれにせよ、「若年層ほど社内行事を敬遠し、歳を経るほど積極参加姿勢を見せる」ということだけは間違いない。



ちなみに元資料を見る限り、「社内運動会」の人気は世代を超えて低いままにとどまっている。似たような傾向の行事は他にもいくつか見受けられる。社員側の需要と会社側の思惑は必ずしも一致するものでは無いが、「昔から行っているから」という理由だけで続けるのではなく、時代の流れと共に不必要なものは再考するのも一つの考え方といえよう。



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