タブレット機とSNSの相性の良さを再確認…利用端末別ソーシャルメディア利用率(2011年分反映版)

2012/06/22 07:05

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タブレット機とソーシャルメディア2012年5月30日、総務省は「平成23年(2011年)調査における通信利用動向調査結果」を発表している(【発表ページ】)。これは日本におけるインターネット、携帯電話などといった、情報通信に関わる各種調査結果を反映した調査結果であり、毎年7月には発表される【情報通信白書】の素材にもなる、同省の情報通信統計としてはウエイトの高いものである。現時点では概要、及び統計データのe-Statへの収録のみで報告書の類は完成していないが、今回はそのデータから「インターネットへのアクセス利用端末別、ソーシャルメディア利用率」をグラフ化してみることにする。



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調査概要や調査対象母集団数など調査方法の詳細は、2012年6月12日付の記事【光回線浸透継続の一方で意外なモノの伸びも-自宅パソコンのネット接続回線の種類(2011年分反映版)】の通り。そちらを参照のこと。

以前【インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(2011年分反映版)】でも記したが、インターネットへのアクセス手段としてパソコンを使っている人は6割強、携帯電話でも6割に届いている。

↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(年齢階層別2011年末)(パソコン)
↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(年齢階層別2011年末)(パソコン)(再録)

↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(年齢階層別2011年末)(パソコン以外)
↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(年齢階層別2011年末)(パソコン以外)(再録)

それでは昨今インターネットのサービスとしては一番注目されているソーシャルメディアについて、どのような端末からアクセスされているのかを見てみることにしよう。次のグラフは「各機種でのインターネット利用者」のうち、「その機種を使ってソーシャルメディア(ここではSNSと同義)を利用している人」の割合を表している(利用サービス無回答者は計算から除外)。例えば「タブレット型端末」での「SNSへの参加」は33.0%とあるので、タブレット型端末を使ってインターネットにアクセスしている人の1/3が、ソーシャルメディアを利用(閲覧、書込み、投稿)したことになる。なお場所は家庭内・家庭外を問わない。また、「SNSに参加している人の1/3がタブレット型端末経由」でも無いので注意を要する。

↑ 利用端末別ソーシャルメディア利用率(2011年末)(利用:閲覧、書込、投稿)(家庭内外)
↑ 利用端末別ソーシャルメディア利用率(2011年末)(利用:閲覧、書込、投稿)(家庭内外)

全般的にオレンジ色の棒、つまり「タブレット型端末」の値が抜きんでていることが分かる。利用者の絶対数は小さいものの、利用者の内訳としては積極的にソーシャルメディアを活用している次第。特に「動画投稿・共有サイトの利用」は6割近くに達しており、驚異的な値といえる。

「パソコン」は「動画投稿・共有サイトの利用」でやや利用率が高いものの、押しなべてモバイル端末と比べれば利用率は低め。またモバイル端末でも「一般携帯電話」と「スマートフォン」を比較すると、スマートフォンが大いに活用されているのが把握できる。他のさまざまな調査でもソーシャルメディアとスマートフォンやタブレット型端末の相性の良さが結果として出ているが、今件はそれを裏付けた形となる。

スマートフォンやタブレット型端末でソーシャルメディアが積極的に活用されるのは、「頻繁にアクセスして更新内容を確認したくなる」というソーシャルメディアの特性にマッチした機動性を持つこと、そして一般携帯電話と比べて操作性や画面表示能力の点で格段に優れているからに他ならない。今後スマートフォンやタブレット型端末の普及率向上に伴い、ますます各ソーシャルメディアは活性化を見せていくに違いない。



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