夫婦間・子供との間のコミュニケーションが取れない理由、上位は時間が合わない・時間が取れない

2012/06/24 06:40

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家庭内コミュニケーション連合は2012年6月11日、人と人とのつながりに関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち配偶者とのコミュニケーションをあまり・全くとっていない人においては、その理由として「お互いの行動・活動の時間が合わない」とする意見がもっとも多いことが分かった。次いで「仕事が忙しく、時間が取れない」が続いている。子供との間の理由でも同じ順位で上位が占められており、夫婦間・親子間のコミュニケーションにはまず時間を設けることが重要なのがうかがえる(【発表リリース、PDF】)。



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今調査は2012年4月1日から4日にかけて携帯電話経由のインターネットリサーチ方式によって行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、世代構成比は20代から50代まで10歳区切りで均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。

以前【夫婦で、親子でコミュニケーションしてますか? 意外な差が出る男女間の認識】でも示した通り、今調査母体のうち対象者がいる人においては、配偶者とコミュニケーションをある程度以上とっている人は9割近くに登る。見方を変えれば、1割強は「コミュニケーションが薄い、断絶している」となる。

↑ どの程度コミュニケーションを取っているか(家族や親せきと・該当する人物がいる人のみ)
↑ どの程度コミュニケーションを取っているか(家族や親せきと・該当する人物がいる人のみ)(再録)

それではなぜ、配偶者との間にコミュニケーションがうまく取れていないのか。「あまり/全く取っていない」と回答した人に、その理由を聞いた結果が次のグラフ。最上位には「お互いの行動・活動の時間が合わない」が4割の回答率でつくことになった。

↑ 配偶者とのコミュニケーションをとっていない・とれていない理由(複数回答、「あまり/全くとっていない」人限定、母数60のため”ぷれ”に留意)
↑ 配偶者とのコミュニケーションをとっていない・とれていない理由(複数回答、「あまり/全くとっていない」人限定、母数60のため”ぷれ”に留意)

次いで多いのは「仕事が忙しく、時間が取れない」。多分にトップの理由と同じで、要は「顔を合わせる余裕が無い」ということ。時間不足が夫婦間コミュニケーションにおける最大のハードルとなっている。

その次に来るのは「話題が合わない」。さらに続く「コミュニケーションを煩わしく感じる」「相手に対して興味がない」「相手を好ましく思っていない」など、配偶者への意見としては少々問題がある内容が並ぶ。逆にいえばこのような事例の場合、相手へのネガティブな想いがあるからこそ、コミュニケーションを取っていないとも考えられる。上位二位の「配偶者と意思疎通をしたいが、時間がなくて……」とは根本的に異なる。

これが対子供の場合、どのような動きを見せるのか。子供とのコミュニケーションについてもまた、上位陣は「お互いの行動・活動の時間が合わない」「お互いの行動・活動の時間が合わない」で占められている。

↑ 子供とのコミュニケーションをとっていない・とれていない理由(複数回答、「あまり/全くとっていない」人限定、母数49のため”ぶれ”に留意)
↑ 子供とのコミュニケーションをとっていない・とれていない理由(複数回答、「あまり/全くとっていない」人限定、母数49のため”ぶれ”に留意)

対配偶者の時と異なり、第三位以降の「相手に対する否定的な想い」を理由とする回答の値が相当低くなっている。子供とコミュニケーションを取れない、取り難い保護者の大部分は、子供が嫌いだからではなく、単に時間が取れないだけの問題であるのが把握できる。

あくまでもこれらは自己判断・評価によるもので、実態は異なる部分が多い可能性はある。しかしながら「対配偶者…時間がない、相手に嫌悪感を抱く」「対子供…時間がない」という結果は十分納得のいく結果といえよう。



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