社会的関係が大切な相手、子供に配偶者、両親…SNS上での知り合いは「大切では無い」派が多数に
2012/06/19 12:00


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今調査は2012年4月1日から4日にかけて携帯電話経由のインターネットリサーチ方式によって行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、世代構成比は20代から50代まで10歳区切りで均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。
去年の「世情を代表する漢字一文字」として呈されたものの、その後の複数の社会事象でムード的には沈静化した感の強い「絆(きずな)」。人と人とのつながり、社会的関係を意味する言葉だが、その「絆」の大切さを各対象ごとに尋ねた結果が次のグラフ。例えば「子供」の場合、自らに子供が居る・居ないに関わらず「子供との社会的関係、絆は大切だ」と考えている人は92.3%、「どちらかといえば大切だ」との意見の人は6.5%居る次第。

↑ 各対象とのつながりをどの程度大切だと思うか
血縁・婚姻関係者(いわゆる「身内」)に限ると、「子供」「配偶者」「両親」「兄弟姉妹」「親戚」の順となる。「配偶者」よりもわずかに「子供」が上、そしてその次に「両親」、さらに自分の世帯外となる「兄弟姉妹」やその他の「親戚」がくるあたり、普段の生活上の遠近や親等と連動する結果が出ており、興味深い。
また「身内」から離れると、「友人」との関係を大切に考えている人が非常に多いのが分かる。冒頭でも触れたが「絆の大切さ」という点では「兄弟姉妹」のそれにほぼ匹敵する。また職場に限ると「上司」よりも「同僚」との関係を大切に考えている人が多いのもリアリティがある。
他方インターネットを介した、非現実社会上でのつながりに相当する「SNS上でのつながり」の項目は、他と比べて非常に低い値に留まっている。唯一「大切で無い」派が過半数に届き、重要度の高い「大切」の回答者は1割を切っている。某ソーシャルメディアを説明する際に「ゆるく浅い関係を多数の人達と」のような表現を用いる場合があるが、それ故の心地よさを知る一方、絆・つながりという点では重要さを感じていないという割り切り・ドライ感が多数を占めているのが分かる(今件は「携帯電話経由」の「インターネットリサーチ」であることに注意。インターネットを避ける人達の意見が多分に混じっているとは想定しにくい)。
最後に。近所付き合いの疎遠さも目に留まる。昨今の情勢を考えると、考えなおさねばならない点でもあろう。
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