7割は「スマートフォンに買い替えて利用時間が増えた」・1割近くは一日3時間を超えた利用も
2012/06/04 06:50
楽天リサーチは2012年5月24日、スマートフォンの使用実態に関するインターネット調査結果を発表した。それによるとスマートフォンを(保有、)使用している調査母体においては、7割強の人が「一般携帯電話からスマートフォンに買い替えたことで、利用時間が増えた」と答えていることが分かった。減少した人はわずか4%強でしか無い。一日の利用時間は平均で30分超-2時間以内とする人が6割を超えており、中には3時間を超えて利用している人も1割近く見受けられる(『発表リリース』)。
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今調査は2012年5月9日から10日にかけて、「スマートフォンを所有・使用している」20歳から49歳の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。男女比・10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。
今調査母体は全員がスマートフォン持ちで、時期はそれぞれだが、かつて一般携帯電話(いわゆるフィーチャーフォン。高性能のマルチメディアフォンと呼ばれるものも含む)を保有しており、それからの買い替えが前提となっている(生まれてから一台目の携帯電話が現行所有のスマートフォンという回答者は皆無)。そこでフィーチャーフォン利用時と比べ、スマートフォンを使うようになってからモバイル端末の利用時間は増えたのか減ったのかを尋ねた結果が次のグラフ。「減った」とする人は4.3%に過ぎず、「変化なし」も24.3%。残りの7割強は「増えた」と回答している。
↑ スマートフォン購入後モバイル端末の利用時間の変化
中でも「2倍以上増加」とする意見が4割を超えており、スマートフォンの利用によってモバイルへの傾注がますます増加したことがうかがえる。
気になるのは「増えた人が多いとのことだが、実際に一日どれ位の時間を費やしているのか」について。多分に「ながら」利用が多いことに留意する必要はあるが、それでも一日3時間超が9.8%、2時間超-3時間以内が14.2%もいるのには驚かされる。
↑ 1日のスマートフォン利用時間
一日の利用時間が30分以内の人は14.9%。残りの85.1%は1日30分超をスマートフォンの活用に費やしている(1時間超で仕切り直せば52.8%、約半数)。電車やバスなどの通勤時間帯に操作をしていればあっという間にそれくらいの時間は過ぎてしまうが、注力時間の長さがあらためて分かる。
……と通勤時間帯での利用について書いてみたものの、同調査内別項目の結果を見ると、むしろ自宅内での操作の方が「(時間では無く)機会としては」多いのが分かる。
↑ スマートフォンを利用する時間帯(複数回答)
通勤・通学電車内でのスマートフォン操作の風景がごく当たり前になった昨今では、他人が「電車やバス内でスマートフォンを操作している」情景を多々見るにつけ、「皆、時間を上手く使いこなしている」ように感じられる。しかし少なくとも今調査結果においては、それ以上に自宅内、あるいは休憩中にスマートフォンを利用していることが分かる。
「自宅内での操作」となると【多機能だから大活躍…多種多様な場所で大いに活用されるスマートフォン】や【「テレビ観ながら操作」4割…米でのテレビとスマートフォン・タブレット機との「ながら視聴」の関係】などから、「テレビを観ながら」のシーンが頭に思い浮かばれるが、それに関しては3割足らず。自宅内での利用は「ながら」では無く、例えはベッドに横たわってスマートフォンを操作するといった、比較的注力度の高い状況での使用が想像される。
興味深いのは、比較的時間が特定される・短時間内の区切りである「朝起きてすぐ」で、回答者か44.0%もいること。2年ほど前のアメリカでの状況を記した話【iPhoneユーザーの28%は朝起きたら「ベッドから出る前にツイッターやFacebookのチェック」!?】とあまり変わらない状況に、スマートフォンの生活への密着感の進行ぶりを改めて思い知らされる次第ではある。
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