【更新】女性40代保有者の3割近くが「今年に入ってから」…スマートフォン導入、男性より女性、年上ほど最近になってからの傾向

2012/06/03 12:00

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スマートフォン楽天リサーチは2012年5月24日、スマートフォンの使用実態に関するインターネット調査結果を発表した。それによるとスマートフォンを(保有、)使用している調査母体においては、6割近くが一年以内に切り替え・購入していることが分かった。男女別では女性が、世代別では歳が上になるほど、最近の購入者率が高まる傾向が確認できる(『発表リリース』)。



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今調査は2012年5月9日から10日にかけて、「スマートフォンを所有・使用している」20歳から49歳の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。男女比・10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。

今調査母体はスマートフォン所有者で占められているが、継続併用しているか否かは別として、一般携帯電話(いわゆるフィーチャーフォン。高性能のマルチメディアフォンと呼ばれるものも含む)からの買い替えが前提となっている(生まれてから一台目の携帯電話が現行所有のスマートフォンという回答者は皆無)。そこで「いつ」そのスマートフォンに買い替えたのかを聞いたところ、(回答当日から)1年以上前と答えたのは42.5%に過ぎなかった。残りの57.5%は「直近1年間のうち」と回答している。中でも全体の約2割は今年に入ってから買い替えをしたのが分かる。

↑ 一般携帯電話からスマートフォンに買い替えた時期(2012年5月9日・10日に調査実施)
↑ 一般携帯電話からスマートフォンに買い替えた時期(2012年5月9日・10日に調査実施)

青系統が濃くなるほど古参、赤系統ほど新規のスマートフォン参入者となるように色分けをしたが、男女別では女性の方が新規参入者が多い。6割強はこの一年の間に購入したと答えている。

そして単純な世代別ではキレイな形で「若年層ほど古参派が多い」「歳が上になるほど新規参入者が多い」結果が出ている。特に40代は1/4が今年に入ってから購入している。

性別・世代別でクロスすると、男性は世代間格差がほとんどないのに対し、女性は大きな差が出ているのが興味深い。女性でも20代は「1年以内」が6割・「今年に入ってからに限定」で2割足らずなのに対し、40代になると「1年以内」が7割近く・「今年に入ってからに限定」でも3割近くに及ぶ。

元資料によればこの動きについて「各キャリアがスマホ中心の製品ラインアップを整え、機能やデザインも豊富になっていることもあり、最新機器への変更に抵抗を覚えがちな女性も、この1年でスマホに機種変更する人が増えてきている」と説明している。毎月TCAから発表される携帯事業者大手の契約数動向でも2011年中盤あたりからスマートフォンの話が多くなり、秋口のiPhone 4Sの発売で加速がついた形を思い返すと、今説明も納得がいく。

この動きは以前別調査機関の調査結果【スマートフォン所有率は3割近く、過半数は2011年から】でも確認されており、今年に入ってからの買い替え者がスマートフォン所有者全体の約2割という点でも一致する。

↑ 利用開始時期(各端末所有者対象)
↑ 利用開始時期(各端末所有者対象)。再録

今もなおも全般的にはスマートフォン化の勢いは続いている。例えばNTTドコモが先日発表した[夏の新モデル]はスマートフォン16、タブレット1、モバイルWi-Fiルーター1、子供向け携帯1の計19機種で、いわゆるフィーチャーフォンは皆無という状況にある。今後もしばらくはスマートフォンの新規買い替え者数は増加を続け、これまであまり広まっていなかった層にも浸透することになるだろう。



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