アプリやウェブは双方とも当たり前、では違いは?…スマートフォンとタブレット機で利用している機能・アプリ
2012/05/28 12:00
電通は2012年5月21日、パソコン・スマートフォン・タブレット機の所有・利用状況に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、スマートフォン利用者もタブレット所有者も、9割以上がアプリやウェブを利用していることが分かった。GPS・地図やソーシャルメディア、ネット電話・チャットなど機動力の高さで便宜性が増す機能はスマートフォンが、ネットショッピングや電子書籍など広い画像・操作性の良さが求められる機能ではタブレット機の方が、利用者比率が高い傾向を示している(【発表リリース、PDF】)。
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今調査は2012年3月23日から27日にかけてパソコンでのインターネット調査によって行われたもので、15-59歳の男女を対象にしている。予備調査では7069人に対して実施され、本調査ではそのうちスマートフォン所有者向け800人・タブレット機所有者向け400人に対して行われた。
今調査母体におけるパソコン所有率は91%。スマートフォンは29%と3割近い値を示している。
↑ 所有率比較(調査母体全体対象)(再録)
タブレット機は7%。パソコン経由のインターネット調査であることや、対象年齢層が15歳-50代ということを考えれば、ほぼ他の同様調査と変わらない結果。
それではスマートフォン、タブレット機それぞれの所有者に、どのような機能やアプリケーションを用いているのかについて聞いた結果が次のグラフ。冒頭でも記した通り、アプリそのものの利用や、ウェブの閲覧は9割を超えており、「ソフトの利用端末」「インターネット閲覧端末」としての活用をほぼすべての人、しかもスマートフォン・タブレット機所有者双方がしている事が分かる。
↑ スマートフォンやタブレット機で利用している機能・アプリは(所有者対象)
「ソフトの利用端末」「インターネット閲覧端末」以降の利用性向上位としては、
タブレット機…「動画共有サービス」「GPS・地図」「ネットショッピング」「ソーシャルメディア」
の順となる。冒頭でも触れているが、機動力の高さが要(かなめ)の機能(特に「GPS・地図」「ソーシャルメディア」)はスマートフォンが、端末の処理能力の高さや画面の大きさ、操作性の良さが追及される機能はタブレット機が、相対する端末よりも高い利用性向を示している。
特に注目したいのは「ネットショッピング」、そして利用率そのものは低めなものの「動画視聴購入」「電子書籍・新聞」といった直接支払いが発生する機能において、タブレット機がスマートフォン以上に高い値を示していること。普及率そのものはまだスマートフォンにははるかに及ばないものの、購入性向の高いデジタルツールとして注目するに値する結果といえよう。
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