スマートフォン所有率は約1/4、フルタイム勤務者や学生が多い傾向
2012/05/24 06:50
ニールセンは2012年5月22日、日本のスマートフォンユーザーに関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち何らかのタイプの携帯電話を持つ人においては、そのうち26%(全体比では約25%)がスマートフォン所有者であることが分かった。職種別ではフルタイム勤務者、そして学生のスマートフォン所有率が高い傾向が確認できる(【発表リリース、PDF】)。
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今調査は2012年3月に16歳から64歳の携帯電話所有者約1800人に対しインターネット経由で行われたもので、1100人程のスマートフォンユーザーと700人程の非スマートフォンユーザーから構成されている。その上で両属性の「携帯電話を利用する消費者」を代表するよう、年代・性別共に割り付けられている。
今調査母体のうち、フィーチャーフォン(今件では一般携帯電話のうち比較的マルチメディア要素の少ないタイプ)・マルチメディアフォン(スマートフォンのようにタッチパネル方式・パソコンに近い機能を持つ携帯電話では無いが、それに近い機能を持つ押しボタン式の一般携帯電話。世間一般にいう「フィーチャーフォン」の中でも特にマルチメディア方面で多機能性を有するもの)、スマートフォン携帯電話すべてを合わせた、いずれかの携帯電話を持つ人は95%。
その95%の人に所有している端末の種類を尋ねた結果が次のグラフ。海外の同等の質問と同じように、本来はスマートフォンはタッチパネル・非タッチパネル双方の選択肢があるのだが、非タッチパネル方式が表記上ゼロ扱いのため、今件は単にタッチパネル式としてひとまとめにしてある。
↑ 携帯電話所有内訳
冒頭にもある通り、「携帯電話非保有者5%」分も勘案して逆算すると、調査母体全体に対しスマートフォン所有率は(大人の)25%程となる。一般携帯電話の最終形態型ともいえるマルチメディアフォンの所有率が意外に低く、多くはスマートフォンに移行したものと思われる。
この区分を職業別で分けて再構築したのが次のグラフ。
↑ 携帯電話所有内訳(主要就業別)
月々にかかるコストは当然ながらスマートフォンの方が高い。負担の大きさを考慮すれば、フルタイム勤務者よりパートタイム勤務者の方が、スマートフォン所有率が低いのも納得はいく。興味深いのは「学生」で、これには多分に大学生なども含まれることになるが、それでもすでに約4割がスマートフォンを所有していると回答している。
もっとも、他の多くの調査でもスマートフォンの所有率は若年層の方が高い結果が出ており、当然の結果ともいえる。
↑ スマートフォン所有状況(性別・世代別)。【スマートフォン所有率は16.5%、男性20-30代は3割超え】から抜粋(再録)
若年層で多数を占める学生のスマートフォン所有率が高いのも、納得のいく結果というものだ。
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