自宅以外での朝食、最多利用は「学校・職場」、調達ルートはコンビニ一番
2012/04/25 12:10
パルシステム生活共同組合連合会は2012年4月17日、朝食に関する調査結果を発表した。それによると週一以上で朝食を取る調査母体においては、自宅でのみ朝食を摂る人は5割強に達していた。残りの4割強は学校や職場なとでも朝食を摂る事があるとしている。もっとも多い利用場所は「学校・職場」で、特に学生は3割を超えている。また、「学校・職場」で朝食を摂る場合、その朝食をコンビニで調達する人は8割近くに達しており、コンビニは非自宅朝食派にとって欠かせない食事調達源であることをうかがわせる結果となっている(【発表リリース(PDF)】)。
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今調査は2012年3月19日から23日にかけて、週に一日以上朝食を食べる15-59歳の男女に対し、携帯電話を使ったインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、世代階層比は10代から50代まで10歳区切りで均等割り当て。調査協力はネットエイジア。
以前【朝食はパン派、それともご飯派? 全体では10対9でパン派優勢】で示したように、朝食の主食として主にパンを選ぶ人とご飯を選ぶ人とでは、10対9でパン派が優勢という結果が出ている。
↑ 朝食の主食で最も食べるもの(再録)
それではそれらご飯やパンなどの朝食は、どこで食しているのだろうか。半数以上は「自宅でのみ」と回答したが、残りの半数近くは「学校・職場」「カフェ・喫茶店」など多種多様な場所で朝食を摂る事があると答えている。
↑ 自宅以外で朝食に利用している場所(複数回答)
「学校・職場」は2割強、「カフェ・喫茶店」「ファストフード」は1割強、「ファミレス」「牛丼店」は1割近くと続いている。
興味深いのは「有職者」と「学生」の違い。「有職者」は「ファストフード」「牛丼店」「カフェ・喫茶店」など、調達した場所で食せるお店で摂るとの回答率が「学生」より高い。一方で学生は「学校・職場で摂る」との回答が「有職者」よりも上。学校で禁止されている事例(「場に合わない、不釣り合い」との事例も含む)や、時間・金銭的な余裕が足りないなどの事情があるものと思われる。
また「学校・職場」で朝食を摂る場合、その朝食はどこから調達しているのだろうか。主な場所を回答してもらったのが次のグラフだが、8割近い人が「コンビニ」と答えている。
↑ 学校や職場で朝食を摂る際にどこで朝食を購入しているか(複数回答、学校や職場で朝食を食べる人のみ)
【朝食タイムにパンと缶コーヒーで50円引き・サークルKサンクスが「朝割」期間限定で開始】や【ローソン、期間限定で中華まんの「朝割」開始】に代表されるように、コンビニでも朝食調達勢を狙った集客キャンペーンをしばしば見かけるようになった。朝食購入の繰り返しで来店の習慣がつき、朝食以外の機会でも足を運ぶようになってくれれば、コンビニにとっては大万歳。各コンビニが新規顧客獲得のチャンスとして、必至なのも理解ができるというものだ。
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