卵・みそ汁・ご飯……朝食に出てきたら嬉しいものたち
2012/04/22 06:40
パルシステム生活共同組合連合会は2012年4月17日、朝食に関する調査結果を発表した。それによると週一以上で朝食を取る調査母体においては、朝食のメニューとして出てきたら嬉しいもののトップには「卵(目玉焼き、たまご焼きなどの調理品)」であることが分かった。2/3の人が望んでいる。次いで「みそ汁」「ご飯・おにぎり」が上位についている。朝食の主食としてご飯を主に食べる人はみそ汁や卵、パンの人は卵以外にヨーグルトやフルーツを好む傾向が見られる(【発表リリース(PDF)】)。
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今調査は2012年3月19日から23日にかけて、週に一日以上朝食を食べる15-59歳の男女に対し、携帯電話を使ったインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、世代階層比は10代から50代まで10歳区切りで均等割り当て。調査協力はネットエイジア。
以前【朝食はパン派、それともご飯派? 全体では10対9でパン派優勢】で示したように、朝食の主食として主にパンを選ぶ人とご飯を選ぶ人とでは、10対9でパン派が優勢という結果が出ている。
↑ 朝食の主食で最も食べるもの(再録)
それではその主食も含め、朝食のメニューとして何が出てきたら嬉しいだろう。複数回答で聞いた結果が次のグラフ。トップには「目玉焼き、たまご焼き、ゆで卵などの卵全般」がついた。その数、66.6%。ほぼ2/3。
↑ 朝食のメニューとして出てきたら嬉しいもの(複数回答)
次いで「みそ汁」「ご飯・おにぎり」が5割超え。「フルーツ」「ウインナー・ソーセージ」「ヨーグルト」「パン」「サラダ」がそれに続いている。上位陣はホテルの朝食バイキングさながらの品揃えで、そのような場所で人気がある=在庫がすぐに無くなるのもこれらの食材の場合が多い。
しかし例えばパン食に「みそ汁」「焼き魚」は似合わないし、ご飯食に「ヨーグルト」もやや違和感を覚える。そこで最初のグラフにある通り、主食がご飯メインかパンメイン化で区分し、それぞれに別途答えてもらったのが次のグラフ。ご飯派とパン派でかなりの違いが見受けられる。
↑ 朝食のメニューとして出てきたら嬉しいもの(複数回答)(主食がご飯メインかパンメインか別)
やはりご飯をメインに取る人は「みそ汁」を、パンをメインに食べる人は「ヨーグルト」「スープ」など、それぞれの主食にマッチしたものを食しやすい。また「卵」の許容力の大きさには改めて感心させられる。
一方で興味深いのは、ご飯派・パン派それぞれの主食に対するこだわり。ご飯派はパンを好む人が2割足らずでしか無いのに、パン派はご飯を好む人が4割強もいる。ご飯派は「ご飯が好きだから」と主食にご飯を食べる人が多いのに対し、パン派は「ご飯も好きだけど別の理由でパンがメイン」という人が多いことを示唆している。
この「パン派なのはパンが好き以外の理由によるもの」の理由については、【朝食はパン派、それともご飯派? 全体では10対9でパン派優勢】などでも説明しているが、主に手間がかからない・すぐに準備できる・取り置きができるという「お手軽さ」にあると考えてよい。中でも高齢者にパン派が多いのは、味わいよりもこの「お手軽さ」によるところが多数と見て間違いない。
パンのように比較的長めの保存が出来、気軽に食べられるご飯食。自宅での保存は難しいが、気軽に食べられるという点ではコンビニやスーパーのおにぎりが該当する。【高齢者がコンビニで良く買うもの、トップはお馴染みのあの食品】などでも「高齢者がおにぎりを良く購入する」という答えが出るのも、納得がいくというものだ。
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