朝食はパン派、それともご飯派? 全体では10対9でパン派優勢
2012/04/21 19:30


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今調査は2012年3月19日から23日にかけて、週に一日以上朝食を食べる15-59歳の男女に対し、携帯電話を使ったインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、世代階層比は10代から50代まで10歳区切りで均等割り当て。調査協力はネットエイジア。
生活習慣や健康上仕方なく、あるいは自分の意志で、時間の問題など多種多様な理由で朝食を摂らない人も少なからずいるが、多くは何らかの形で朝食を食べて一日(の食生活)をはじめることになる。今調査母体は「朝食を取っている」ことが前提となっているが、【時間が無い・習慣が無い 朝食を取らない理由】など他調査機関の結果を見る限りでは、朝食をまったくとらない人は1割前後に留まっており、ごく少数派と思われる。
さて朝食を取る人にとって、よく話題に登るのが「朝食の主食としてパンが多いかご飯が多いか」。それぞれ魅力的なメニューではあるが、個人の好き嫌いはもちろんのこと、用意する側の事情、食べる時間の有る無しなど、多数要素から、選択結果は分かれてしまう。
今件調査母体ではどちらが多いかという問いに対しては、51.1%がパン、44.3%がご飯となり、ややパン派が優位(大体10対9)という結果に落ち着くことになった。残りの4.6%はシリアルや果物、ヨーグルト、スープなどと推測される。

↑ 朝食の主食で最も食べるもの
男女別では女性の方が、世代別では(意外にも)歳が上になるほどパン派が増える。これは以前【3割が「毎日パンを食べますよ」、歳を経るほど「パンが大好き」】でも詳しく解説しているように、ご飯よりもパンの方が摂取しやすく、後片付けも容易な点にある(「片手でつかんで食べることができ、片麻痺や、手指の巧緻性が低下していても自分で食べることが比較的簡単である」「介護家族が不在で朝食の用意ができなくても、パンをベットサイドテーブルに置いておけば、好きなときに食べることができる」など、切実な問題が背景にある事例も見受けられる)。【ちぎりパン(敷島製パン/セブンイレブン)】で解説しているように、小分けにできるパンの新商品が目立つようになったのも、遠因には(シニア層の)需要の増加もあるものと推測される。
ご飯よりもパンの方が簡単に用意できる、手間がかからない。見方を変えれば手抜きが可能。これを裏付けるのが次の結果。自分で朝食を創る人に「朝食は手抜きせずに用意したいか」について聞いたものだが、ご飯派の方が「手抜きはしたくない」という意見が多い。

↑ 朝食を手抜きせずに用意したいか(週一以上で「自分で」朝食を用意している83.4%対象)
パン派の方が「手抜きはしたくない」との意見が11.0ポイントほど少ない。「肯定派で無い」=「否定派」とは限らないが、少なくともパン派はご飯派ほど朝食を作る手間へのこだわりは持っていない。高齢者にパン派が多い事実を合わせて考えると、手間をかけたくない、あるいはかけられないとの思惑が透けて見えてくるというものだ。
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