アメリカ人の4人に1人、冷凍庫に「資産を凍結」がベストと回答

2012/04/17 06:45

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資産を凍結アメリカのMarist大学世論研究所(【the Marist Institute for Public Opinion】)は2012年4月13日、アメリカ世帯における資産の隠し場所に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、27%が「自宅で一番のお金の隠し場所は冷蔵庫の冷凍室である」と”回答(かいとう)”していることが分かった。次いで「靴下」「マットレスの下」「クッキーの瓶」の順となっている(【発表リリース】)。



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今調査は2012年3月20日から22日にかけて、アメリカ合衆国内に住む18歳以上の男女に対して電話による対話形式で行われたもので、電話番号はRDD方式で取得された。有効回答数は1080人。各計測値は国勢調査などの値に基づきウェイトバックが行われている。

今調査では「自宅内でお金を隠すのにはどこが最適か」との問いを行い、いくつかの典型的な事例を選択肢として提示し、さらに「良い隠し場所が無い」「その他」「分からない」を追加。その上でどれか一つを選択してもらったもの。

↑ 自宅でもっとも良い「お金の隠し場所」は(米、2012年)
↑ 自宅でもっとも良い「お金の隠し場所」は(米、2012年)

全体では27%、3割近くが「冷蔵庫の冷凍室」と回答した。形が金庫に似ていること、一見すると「食品を詰める場所にお金が入っているとは思わないだろう」という思慮、さらにパッキングなり食品入れのプラケースに納めることで、容易に「偽装」できるのもポイント。次いで「靴下」とする回答が19%、「マットレスの下」が11%、「クッキーの瓶」が10%と続いている。一方で「良い場所が無い」とする意見は17%、「良く分からない」との意見も7%確認できる。

クッキーの瓶男女別では女性の方が冷蔵庫への親しみが深いからか、「冷凍室」への回答が男性と比べて3ポイントほど高い。一方で「マットレスの下」は男性より5ポイントも下。学歴別では高学歴の方が「冷凍庫」「靴下」への傾注が高い。また年収別でも同様の傾向が確認でき、高所得・高学歴ほど「冷凍室」「靴下」をお金の隠し場所として好むように見受けられる。

興味深いのは世代別。「冷凍庫」への信頼度はどの世代でもさほど変わりないものの、歳を経るに連れて「良い場所が無い」との回答が増加している。同時に「分からない」との回答も増加しているのも合わせ、歳を経て手持ちの資産が増えると共に、自らのお金の隠し場所に苦慮している様子がうかがえる。

もっともこれらの隠し場所は、当然ながら「定番」とされる場所。隠したお金を見つけようとする側(賊の場合もあり、配偶者の場合もあり……)も、当然「そういう場所に隠されている場合が多い」ことを知っている。「資産の凍結」がベストというのは、単なる思い込みなのかもしれない。



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