スマートフォンのアプリ、ダウンロード利用者は9割5分・無料のみ利用は2/3

2012/04/22 06:30

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スマートフォンのアプリリサーチバンクは2012年4月11日、スマートフォンに関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち3割近くは現時点でスマートフォンを所有しており、そのうち新規にアプリケーション(アプリ)をダウンロードして使っている人は95%強に達していた。約2/3の人は「無料のアプリのみ利用」と答えており、多くのスマートフォン利用者は無料のアプリを活用している実態が明らかにされている(【発表リリース】)。



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今調査は2012年3月31日から4月5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1407人。男女比は730対677、世代構成は10代から60代でほぼ均等割り当て。

先日【非保有者に聞いた「スマートフォン買うとしたらどれが良い?」】で記したように、今調査母体では2割強の人がスマートフォンを利用している(27.2%。(100-(71.9+0.9)))。

↑ 現時点でのスマートフォン保有状況(複数回答)
↑ 現時点でのスマートフォン保有状況(複数回答)(再録)

スマートフォンでは利用の際に、一般携帯電話(いわゆるフィーチャーフォン)以上にアプリが重要となる。むしろ「スマートフォンはアプリを動かすモバイル機、アプリツール」と評しても過言ではない。デスクトップ・ノートパソコンは、ソフトが無ければ単なる箱に過ぎないのと同じ。

そしてインターネット上には有料無料を問わず、多種多様なアプリが用意されている。それらをダウンロードして使う事で、スマートフォンはカメラにも動画再生機にも百科辞典にもゲーム機にもデータベースにも地図帳にも、そして翻訳機にすら変身しうる。あらかじめスマートフォンにはいくつかのアプリが用意されているが、利用者が好きなアプリを落とすことで「自分の需要に合ったモバイル情報端末」としてカスタマイズできる次第(例えばゲーム機メインとして使いたいのなら、ゲームのアプリを次々に落として組み込んでいけばいい)。

それでは実際にスマートフォン利用者のうち、どれ位の人が新たにアプリをダウンロードしているのだろうか。今調査母体では95%強の人が該当していた。

↑ アプリをダウンロードしているか(スマートフォン利用者限定)
↑ アプリをダウンロードしているか(スマートフォン利用者限定)

アプリは金額の観点では「有料」「無料」の2種類に区分できる。「タダでアプリを配って商売として成り立つのか」と不思議に思う人もいるかもしれない。しかし有料商品のサンプルとして、ある対象物の告知・プロモーションのため(アイドルやキャンペーンキャラクタのミニゲーム、自動車の性能プロモーションなど)、アプリ内部で課金を行う仕組みが施されていて「まずは使ってほしい」との思惑から(アイテム課金制のネットゲームや通販用アプリが好例)など、多種多様な理由で無料のアプリが提供されている。

全体では2/3は「無料のアプリだけで十分」と認識しており、有料アプリは一切ダウンロードしていない。有料と無料、双方のアプリを使っている人は3割程度に留まっている。見方を変えれば、「スマートフォン利用者で有料アプリを使っている人は、最大でも3割足らずでしかない」ということになる。

男女別では女性の方が無料アプリ利用率が高く、7割を超えている。「有料アプリのみ使っている」回答者が女性では皆無なのを見ると、「無料・有料共に」でも女性は「無料のアプリ」利用率が高めであることは容易に想像ができる。



スマートフォンはアプリケーション次第で多種多様な働きを示す「便利なツール」ではあるが、その機能のすべてを使う必要は無い。上記の実例で示したように、ゲーム専用端末として使っても一向に問題は無い。そして低コストで納められるのなら、それにこしたことはないと考えるのはごく自然な流れといえる。

【スマートフォンのアプリ、無料有料のダウンロード傾向の違いを探る】でも示しているが、アプリのジャンルによっては無料でも十分過ぎるほどの高品質のアプリが充実している。無料のアプリのみを使う人が多勢を占めるのも当然といえよう。



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