20代男性は4割強がスマホ持ち…一般携帯やスマートフォンの普及率動向(2012年発表)

2012/04/16 06:55

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すでに【CDや着うたフルなどの世代別シェア】で紹介しているが、日本レコード協会は2012年2月10日に【 2011年度「音楽メディアユーザー実態調査」】を発表した。このデータを元に、音楽にまつわる消費者のさまざまな動向を確認しながら、音楽市場の動向を裏付けしたり、消費者の行動を再確認する記事を展開している。今回は資料の中から(音楽とは直接関係は無いものの、)「携帯電話やスマートフォンの所有状況」の確認を行うことにする。



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今調査は12歳以上69歳以下の男女(中学生は親の代理回答で実施)に対して2011年8月と10月に実施されたもので、有効回答数は4960人。8月の調査はインターネットアンケート、10月ではグループインタビュー方式で実施された。性別・世代別・地域別にほぼ均等に回答を集めた上で、国勢調査を元にウェイトバックを行い、各種統計では修正後の値を利用している。

今件調査結果では一般携帯電話(俗にいうフィーチャーフォン)やPHS、そしてスマートフォンの保有状況について尋ねている。着メロや着うた、iTunesなどのデジタル音楽配信絡みの調査に関連付けるためのものだが、それ単独でも十分以上に資料性のある内容となっている。

まず全体として一般携帯電話のみか、スマートフォンを保有しているか(一般携帯の所有の有無は問わず。双方所有していた場合は「スマートフォン保有」のみでカウント)、一般携帯・PHS・スマートフォンいずれも無しか3択で答えてもらったのが次の結果。3/4が一般携帯電話のみ保有、スマートフォンが17.8%。そしていずれも無しとの回答が6.5%。

↑ 携帯電話・スマートフォン保有率(2011年)
↑ 携帯電話・スマートフォン保有率(2011年)

男女別では男性の方がスマートフォン保有率が高い。これはデジタル系のガジェット(小型の電子機器)には男性の方が興味を持ちやすいこと、ビジネス向けに使われる場面を想定すれば、容易に想像ができる。もっとも、女性でも13.0%はスマートフォンを所有しており、女性にも本格的な浸透が始まっていることを予見させるだけの値ではある。

これをさらに細かく、世代別に区分したのが次のグラフ。

↑ 携帯電話・スマートフォン保有率(2011年)(属性別)
↑ 携帯電話・スマートフォン保有率(2011年)(属性別)

【小中高校生の携帯電話保有状況(2011年・青少年のインターネット利用環境実態調査版)】などにもある通り、中学生の携帯電話保有率は約5割という値が出ているので、今回の調査結果もほぼそれに一致する。一方で男性11.2%、女性でも8.3%がスマートフォン持ちというのは意外に高割合。試算すると「モバイル端末保有者のうち」男性は2割強、女性は1割強がスマートフォン持ちという計算。男性のスマートフォンシェアが高めなことが見て取れる。

また、60代でも携帯電話保有者は8割を超えている(男性に限れば9割超え)ことや、スマートフォン保有の大きな世代区分は「学生-20代まで」「30代-40代まで」「50代以降」で仕切れることも分かる。同世代の人には驚きは薄いかもしれないが、「男性の大学生は3割、20代は4割が、女性は大学生-20代が3割はスマートフォン持ち」という結果は、スマートフォンの普及状況を知る上では貴重な値といえる。

今件は2011年8月に実施された結果で、現在から約8か月前ほどの状況になる。特にスマートフォンの保有状況については、若年層を中心にもう数ポイント上乗せされていることだろう(特にiPhone 4Sの発売が大きい)。どこまで携帯電話全体、そしてスマートフォンが普及を進めているのか、同様の他調査も当然だが、今「音楽メディアユーザー実態調査」の来年分のデータが楽しみでならない。



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