「ボウズ」でも 何故かうれしい 釣り広告
2012/04/11 06:55


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↑ 長靴を釣ってボウズ状態。でも二人はニッコリ
これは波乗りをする人達による「海を大切にし、次の世代に残すべく環境保全に励もう」という主旨で設立された【サーフライダー財団(Surfrider Foundation)】のポスター。中央に描かれた釣りをしていたと思われる中堅夫婦が抱えているのは、大きな、古ぼけた長靴。恐らくは長い間海底に眠っていたのだろう、コケなどが各所に見受けられる。いわゆる「ボウズ」状態。
普通の釣りシーンならここで「何だ、魚では無くて長靴じゃないか、ゴミだゴミ」とばかりにがっかりしてしまう。ところがどこから見ても二人は満面の笑顔を浮かべている。なぜ「ボウズ」でそこまで嬉しい顔をしているのか……。

同財団では同様のコンセプトで、色々な「ボウズでハッピー」なポスターを展開している。



↑ 上から、ソファー・洗剤か何かの容器・サンダルを釣りあげて、はちきれんばかりの喜びを浮かべる釣り人たち
「ポジティブシンキング」「災い転じて福となす」とはやや主旨を異にするが、世の中への貢献は、普段こそ「失敗」「避けるべきもの」と判断されるようなものでも出来る。見過ごしがちな物事の中にも、解釈の仕方、発想の転換をすることで為し得られる「素敵なこと」があるという事実を思い知らしめてくれる。
何よりも釣り人たちの笑顔で、見ている方も嬉しくなってくるのがまた素晴らしい。メッセージ性も兼ね備えた、素敵な広告といえよう。
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