お弁当の定番「ウインナーの飾り切り」、一番人気はどの形?
2012/04/09 06:40
パルシステム生活協同組合連合会は2012年4月4日、子供のお弁当に関する調査結果を発表した。それによると子供を持つ既婚女性から成る調査母体においては、子供のお弁当のおかずの定番の一つ「ウインナー・ソーセージ」で、タコやカニなどに代表される「飾り切り」を入れたことがある人は8割強に達していたことが分かった。もっとも良く使われた形は「タコ」で、8割に届いており、飾り切りをした人のほとんどが「タコ」切りをした経験がある計算となる(【発表リリース】)。
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今調査は2012年3月8日から14日にかけて、携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもので、月に1日以上の頻度で子供にお弁当を創っている20-59歳の既婚女性を対象にしている。有効回答数は1000人、母親の世代は20代37人・30代278人・40代530人・50代155人。子供の世代は保育園児・幼稚園児が198人、小学生が95人、中学生が187人、高校生が326人。
先に【子供のお弁当のおかず、良く入れているもの・子供が好きなもの】でも触れたように、母親がお弁当に入れているおかずの第3位に、ウインナー・ソーセージが入っている(両者の違いについては【ウインナーとソーセージの違い】を参考のこと)。
↑ 子供のお弁当づくりによく利用しているおかず(複数回答、上位15位)(再録)
お弁当のおかずとしてのウインナーやソーセージで、定番なのが「飾り切り」。色々な形に切り、お弁当に彩りを添える調理・飾り付け方。腕前次第で多種多様な表現が出来、コツさえつかめば比較的容易にバリエーションを用意できる。
↑ ひまわりの飾り切りの実演状況。
その「飾り切り」をお弁当に入れた経験について尋ねたところ、84.2%の人が「ある」と回答している(今件調査母体は「子供のためにお弁当を一定頻度以上で作っている母親」であることに注意)。
↑ ウインナーやソーセージの飾り切りをお弁当に入れたことがあるか
それでは具体的にどのような形の「飾り切り」を作った経験があるのだろうか。具体的項目名の上位10位を挙げたのが次のグラフだが、トップは「タコ」で8割、次いで「カニ」で5割強。この2種類が他の種類と比べて断トツの回答率を示している。
↑ 子供のお弁当に入れたことのあるウインナー・ソーセージの飾り切り(複数回答、具体的項目上位10位まで)
「タコ」も「カニ」も多足系動物で、見た目ですぐに何を表しているのかが分かりやすく、見栄えがする。しかも比較的難易度が低い。さらにいえば両者とも代表的な種類の色が赤系統で、(昨今では昔ほどメジャーでは無いが。【赤いウインナーの秘密】参考の事)赤いウインナーで表現しやすいのがポイント。とりわけ「タコ」は80.0%の人が作った経験ありと答えており、「飾り切りをした経験あり」の回答者の95%は「タコの飾り切り経験者」という計算になる(80.0%÷84.2%)。
第三位以降は「チューリップ」「ハート」「ウサギ」など、やはり可愛らしい造形のものが続いているが、「チューリップ」(「ハート」)はともかく、「ウサギ」「ペンギン」「ひまわり」などは「赤い色に近い」云々という話には少々無理がある。むしろ「ブタ」の方が赤に近い。
昨今では多彩な動画、アプリケーション、書籍などで「飾り切り」の仕方を学ぶことができる(ウインナーなどを販売する会社では、独自のコンテンツを提供している場合も多い。例:(【伊藤ハム:わくわく飾り切りランド】)。特に動画は何度でも再生して、切り方をしっかりと学べるので、技術の習得にはもってこい。
同じ素材を使うにしても、ちょっとした手間と工夫で「飾り切り」を添えることで、お弁当は見違えるほど魅力をアップする。是非とも一度はチャレンジをお勧めしたいところだ。
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