子供のお弁当のおかず、良く入れているもの・子供が好きなもの

2012/04/08 19:30

パルシステム生活協同組合連合会は2012年4月4日、子供のお弁当に関する調査結果を発表した。それによると子供を持つ既婚女性から成る調査母体においては、子供のお弁当に入れるおかずとしてもっとも多くの人が選んだのは「たまご焼き」だった。次いで「鶏のから揚げ」「ウインナー・ソーセージ」が続いている。一方で「子供が好きなお弁当のおかず」のトップには「鶏のから揚げ」がついている(【発表リリース】)。




今調査は2012年3月8日から14日にかけて、携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもので、月に1日以上の頻度で子供にお弁当を創っている20-59歳の既婚女性を対象にしている。有効回答数は1000人、母親の世代は20代37人・30代278人・40代530人・50代155人。子供の世代は保育園児・幼稚園児が198人、小学生が95人、中学生が187人、高校生が326人。

親にとっては子供への愛情表現の一つであり、同時に頭の悩ませどころでもあるのが、お弁当のおかず選び。今調査では母親の立場から、子供のお弁当づくりによく利用しているおかずを複数回答で聞いているが、トップには「たまご焼き」がついた。86.5％もの母親が、「子供のお弁当を作る時には、たまご焼きをよく使う」と答えている。


↑ 子供のお弁当づくりによく利用しているおかず(複数回答、上位15位)

↑ 子供のお弁当づくりによく利用しているおかず(複数回答、上位15位)(母親世代別)
次いで多いのは「鶏のから揚げ」「ウインナー・ソーセージ」。黄色・茶色・赤色と、いかにも子供のお弁当向きな彩りの食材が並ぶ。第4位以降もコンビニやスーパーの総菜コーナーでお馴染み、あるいはレトルト・インスタント系や冷凍食材では定番のアイテムが続いており、子供の好きそうなものをおかずに取り入れがちなことが分かる。一方で「ブロッコリー」「プチトマト」「野菜の和え物・おひたし」など、食事全体としてのバランスを調整するため、野菜系のおかずも複数目に留まる。

母親の世代別では、(子供の年齢も上になるであろう)歳が上になるほど、「から揚げ」が増え、「ウインナー・ソーセージ」や「ハンバーグ」「ミートボール」などが減っていく。上記グラフには無いが「コロッケ」なども歳と共に回答率が増加しており、子供の成長と共に好みの変化に合わせ(可愛らしい食材が減り、揚げもの系などガッツリとした食べ応えのあるものが増える)、お弁当のおかずに変化が生じているのが見て取れる。

一方、子供自身はどのようなおかずが好きなのか。こちらは「鶏のから揚げ」がダントツでトップ。8割の子供がお弁当のおかずとして「鶏のから揚げ」を所望している。


↑ 子供が好きなお弁当のおかず(複数回答、上位15位)
次いで「たまご焼き」「ウインナー・ソーセージ」「ハンバーグ」など、やはりお弁当のおかずとして定番な食材が続く。双方を比べると、「母親がお弁当づくりによく利用するおかず」は子供の好き嫌いを尊重しつつも、栄養バランスなどに苦慮しているのが分かる品揃えとなっているのに対し、「子供が好きなおかず」は純粋に子供自身の好き嫌いがダイレクトに反映している。特に母親側の苦悩(子供が好きなモノを食べさせたいが、同時に好きなものばかりではなく野菜なども加えないと云々)がかいま見れるのが興味深い。

最後に余興を一つ。「母親が良く入れる(＝子供の好き嫌い以外に、母親の料理の腕の得手不得手、栄養バランスなども加味した結果)」と「子供が好き(＝純粋に子供自身の好き嫌い)」の「好き」を足し、合計値が高い順に並べたものが次のグラフ。トップは「鶏のから揚げ」、次いで「たまご焼き」「ウインナー・ソーセージ」。


↑ 母親が弁当に良く入れる＆子供が好きなお弁当のおかず(合計値上位10位)
「プチトマト」「ブロッコリー」あたりまでを含め、上位陣のおかずを揃えれば、子供も喜び母親も満足できる、オールマイティーな子供向けお弁当が出来上がる雰囲気ではある。


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