20代の4割は「自宅に固定電話が無い」
2012/03/30 07:15


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今調査は2012年3月15日から22日にかけて、インターネット経由で20代から60代の男女に対して行われたもので、有効回答数は1699人。男女比は808対891、世代構成比は20代247人・30代508人・40代563人・50代310人・60代71人。
【固定電話数の移り変わり(2011年版情報通信白書より)】にもある通り、日本の固定電話(加入電話…電話の設置を希望する契約者と、電気通信事業者との契約に従って敷設される電話回線)数は年々減少を続けている。

↑ 固定電話の加入者数の推移(各年度末時点)(万加入数)(再録)
今調査母体では固定電話を自宅に設置している人は約8割5分。ただしそのうち少なからぬものがIP電話で占められている。

↑ 自宅で固定電話を導入しているか(60代は回答者少数のため参考値)
40代以降の世帯では1/4前後でIP電話(050型を含めれば3割前後)を導入しており、先の白書の値と比べても比率の大きさがやや驚き。今調査はインターネット経由で行われていることから、同じデジタル系ということで親和性が高いのかもしれない。
一方20-30代はIP電話の利用率が低いが、それ以上に固定電話利用率の低さが目に留まる。40代以降と比べると10-15ポイント少なく、その分「固定電話は導入していない」との回答率が高い。特に20代では4割が「固定電話は無い」と答えている。
全体では1割5分、20代では4割もが未導入という結果が出ている固定電話。必要性はどのように思われているのか。「固定電話は必要だ」と明確な肯定意見を持っている人は5割に留まっている。

↑ 固定電話が必要なものと思うか
世代別の回答数値が公開されていないのが残念だが、男女別では携帯電話へ一層密着していると思われる女性の方が必要性の認識が低く、そこから連想するに「若年層ほど必要性を感じていない」と思われる。不必要なものを積極的に持ち続ける理由はあまり無いからだ。
詳しくは別の機会になるが、音声による意志疎通手段としては固定電話以外に携帯電話、そしてパソコンなどを使ったインターネット電話という選択肢も登場している。以前と比べて固定電話の必要性が薄れていることは否めない。早期から携帯電話に慣れ親しみ、場合によっては「電話=携帯電話」という人もいる以上、若年層で固定電話を導入していない世帯が多いのも理解できよう。
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