朝鮮半島情勢、中国、ロシアの侵略戦争…平和と安全面からの関心事(最新)
2026/05/14 02:50
周辺諸国の軍拡と軍事的圧力の増大、国境を超えた反社会的勢力の策謀、同盟国アメリカ合衆国の日本の周辺諸国とのやりとり、ロシアによるウクライナへの侵略戦争、そしてインターネットを介した攻撃…日本の平和と安全を脅かしそうな要素は多様な機会で見聞きすることとなり、改めて平和と安全の大切さを思い知らされる。当然、伝えられる、実体化する事象が多いほど懸念も大きなものとなり、関心も寄せられることになる。今回は内閣府が2026年3月19日付で発表した自衛隊・防衛問題に関する定期世論調査から、世間一般の人が日本の平和と安全の面から、どのような事柄に関心を持っているかを確認し、日本を取り巻く諸問題への認識を見ていくことにする(【自衛隊・防衛問題に関する世論調査(令和7年11月調査)】)。スポンサードリンク
今調査に関する調査要項は先行記事【自衛隊への好印象度93.5%(最新)】を参照のこと。
防衛問題について世間一般の人が気にかけるであろう項目を選択肢として複数挙げ、そのうち回答者が実際に関心を抱いている対象について、複数回答で尋ねた結果が次のグラフ。もっとも多くの人が「関心あり」と答えた項目は「中国の軍事力の近代化や日本の周辺における活動」だった。7割近い人が関心ありと回答している。昨今の名指しでの恫喝や数々の実力行使が伝えられる昨今では、多くの人が関心を寄せるのも当然ではある。

↑ 防衛問題で関心を持っていること(複数回答)(2025年)
次いで多数の人の関心事として選ばれたのは「日本の防衛力・防衛体制」で67.0%。日本の周辺に不安要因があるとして、日本自身はどのような抑止力・対抗能力を持っているかに関心を寄せるのは当然のことではある。
さらに「北朝鮮による核兵器や弾道ミサイル開発などの活動」が65.1%。こちらも昨今の挙動が日々伝えられることで、大きな関心を集めている。日々情勢が動き報じられている「ロシアによるウクライナ侵略の状況やその影響」は4番目、45.7%の値にとどまっているのは意外かもしれない。そして「日本の周辺地域におけるロシア軍の配備・活動」「日本の周辺地域における米国の軍事態勢」が続く。
昨今の情勢にかんがみ追加された選択肢「フェイクニュースの流布など情報戦をめぐる動向」は3割強と用意された具体的な選択肢の中では低い値にとどまってしまっている。ある意味、日本の平和と安全においては周辺地域だけでなく、世界全体で包括的な視点で考える必要性のあるものなのだが。昨今では中東情勢に絡み、一部敵性国家による情報戦が日本に展開されているとの指摘もある。
気になる選択肢に関して属性別に動向を見たのが次のグラフ。

↑ 防衛問題で関心を持っていること(一部、複数回答、属性別)(2025年)
「北朝鮮による核兵器や弾道ミサイル開発など」は18-29歳と70歳以上でやや低めの値が出ている以外は、どの属性でもおおよそ同じぐらいの高い関心度合いにある。一方で「中国の軍事力の近代化や海洋における活動」は男女別では女性の値が低く、年齢階層別では若年層で低い値が出てしまっている。これらの層には中国の軍事動向にはあまり縁がないのだろうか。他方「ロシアによるウクライナ侵略状況やその影響」は属性別で大きな差異がない。
より緊迫感、必要性の高い事象に対し国民一般からの関心が強まるのは当然の話。ただしその動きが過度に至ると、情報の送り手側に扇動されるリスクも上乗せされる。踊っているつもりが踊らされているだけだった、という類のものである。受け取れる情報をうのみにするのではなく、判断材料として取り込み、自分で考える能力を身に付けることをお勧めしたい。
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