自衛隊への好印象度93.5%(最新)

2026/05/12 02:18

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2026-0410内閣府は2026年3月19日、自衛隊・防衛問題に関する定期世論調査の結果を発表した。それによると自衛隊に対する好印象度は前回調査の2022年分からはやや上がる形となり、「よい印象」に区分される回答割合は93.5%に達したことが分かった。年齢階層別では若年層ほど強い意識での「よい印象」を持つ傾向が確認できる(【自衛隊・防衛問題に関する世論調査(令和7年11月調査)】)。

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特に高齢層で好意的意見多し


今調査は2025年11月6日から12月14日にかけて、層化二段無作為抽出法によって選ばれた18歳以上の日本国内に在住する日本国籍を持つ人に対し、郵送法で行われたもので、標本数は3000人、有効回答数は1666人。有効回答者の男女構成比は812対854。年齢階層別構成比は18〜29歳が163人、30代が182人、40代が235人、50代が308人、60代が291人、70歳以上が487人。

「全般的に見て」陸上・海上・航空すべてを合わせた自衛隊そのものに、回答者がよい印象を持っているか、それとも悪い印象を持っているかに関して、「よい」「どちらかといえばよい」(以上「よい派」)「分からない」「無回答」(意見留保派)「どちらかといえば悪い」「悪い」(以上「悪い派」)の5段階評価で尋ねたところ、全体では93.5%の人が「よい派」に該当する回答を示した。「悪い派」は3.1%にとどまっている。

↑ 自衛隊に対する印象(属性別)(2025年)
↑ 自衛隊に対する印象(属性別)(2025年)

男女別では男性の方が、年齢階層別ではおおよそ若年齢ほど強い「よい印象」を示している。年齢が上になるに連れて「悪い派」の値は減る傾向にあるが、その一方で「分からない・無回答」の回答が増えてくる。

この「よい派」「悪い派」の動向について、前回調査(2022年実施)の結果と比較し、「よい派」から「悪い派」をそのまま引いた値と、「分からない・無回答」の回答値それぞれについて、その変化を見たのが次のグラフ。「よい−悪い」の値がプラスならその属性は5年間で好印象派が増え、マイナスなら悪印象派が増えたことになる。「分からない・無回答」がプラスなら評価を留保する人が増え、マイナスならば自衛隊などに対する評価を固めた人が増えたことを意味する。

↑ 自衛隊に対する印象(2022年→2025年の変移、属性別、ppt)
↑ 自衛隊に対する印象(2022年→2025年の変移、属性別、ppt)

全体的には「よい−悪い」はプラスに動き、「分からない・無回答」は減っており、意見を留保していた人が「よい派」にシフトした感はある。

他方18-29代では「よい−悪い」と「分からない・無回答」の値がマイナスに、40代では「よい−悪い」の値がマイナスに振れている。この年齢階層で何があったのか、気になるところではあるのだが。

自衛隊への印象の経年推移をたどる


最初のグラフにある通り、男女別・年齢階層別で多少の差異はあれど、青系統色=「よい派」が圧倒的なのが分かるが、これは経年推移の上でも特筆すべき傾向。「よい派」「悪い派」に単純化した上で、1969年以降の調査結果の推移をグラフ化したのが次の図。

↑ 自衛隊に対する印象
↑ 自衛隊に対する印象

「よい印象」がイレギュラー的に減り、「悪い印象」が増えた年を調べると、軍事関係で大きな歴史的出来事が起きているのが分かる。繰り返しテレビや新聞でそれらの事象が報じられ、多かれ少なかれ直接に関連する形で、あるいは文言では語られなくとも印象的に自衛隊との連動イメージ(概して悪い方)が刷り込まれ、結果として調査にも反映する面があったものと思われる(2009年の減少はリーマンショック直後であることから、景気悪化などから生じた社会体制への不満が飛び火したものと思われる)。

一方、最近の動きで目にとまる、2012年の調査結果における「よい印象」の大幅な上昇は、言うまでもなく東日本大震災における自衛隊の活躍によるところが大きい。無論縦横無尽の活動を行ったのは自衛隊だけでは無いのだが、今調査では自衛隊への印象のみを聞いており、このような結果が出て当然の話。

中長期的に見ると、自衛隊の印象は概してよい方向に移行する動きを示している。現状認識・認知がされて、浸透が進んできたということだろう。

今後は周辺情勢や国際的立ち位置を踏まえ、実績や意義、責務に見合うだけの環境整備が求められるのは言うまでもない。


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