気になる団塊世代男性の夕食スタイル、一人暮らしは「外食」利用が両極端

2012/02/29 06:45

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一人身高齢者の食事インテージは2012年2月20日、団塊世代男性のライフスタイルに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、普段夕食に外食を利用しない人は2割近くに達していることが分かった。月に1-3日ほど利用する人がもっとも多く、4割強を数えている。また単身者(一人身世帯)は外食の利用性向が両極端で、調査母体全体と比べて「ほぼ毎日夕食は外食」「夕食に外食は用いない」両回答項目で高い回答率を示している。特に後者は回答率が高く、1/3を超える値が出ている(【発表リリース】)。



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今調査は団塊世代(1947-1949年生まれ)・現在62-64歳の男性のうち東京・埼玉・千葉・神奈川在住の人にインターネット経由で2012年1月20日から23日にかけて行われたもので、有効回答数は800人。なお2010年通信利用動向調査によると、該当世代の“最近一年間パソコンからのインターネット利用経験率”は70.5%となっている。

今調査母体に対し、現在の同居家族構成を尋ねたところ、「自分一人だけ」つまり単身世帯との回答者は9.8%となった。

↑ 同居家族構成
↑ 同居家族構成(再録)

それでは一人身世帯にしても、配偶者との世帯でも、複数世代世帯でも毎日欠かすことが出来ない夕食では、どの程度外食を利用するのだろうか。

↑ 直近三か月の夕食時の外食頻度(択一)
↑ 直近三か月の夕食時の外食頻度(択一)

外食利用率は全般的に低く、「ほぼ毎日」は2.5%。「週一以上」で区切り直しても24.4%と1/4にも満たない。もっとも多い区分は「月に2、3日程度」の22.5%で、冒頭にもある通り「月1-3日」での区切りでは4割を超える。通常は夕食を自宅で食し、イベント的に外食を用いるスタイルをしているようだ。また「外食は利用せず」とする意見も2割近く見受けられる。

夕食時の外食利用は、多分に世帯構成と大きな関係がある。複数世帯、あるいは配偶者がいる場合、自分以外の人が食事を創るのなら、回答者が「食事を創るのが面倒なので外食する」必要・事例は無くなる(無論単身者以外でも調理担当者が「疲れた」との事由、適切な食材が無い、そして「気が向いた」「食べたいものがある」「気分転換に」などイベント的に外食を用いる場面はある)。そこで調査母体全体と、単身者のみの回答結果で区切り直したのが次のグラフ。ただし単身者は全部で78人しかいないため、結果にぶれが生じている可能性があるため、あくまでも「参考値」として見て欲しい。

↑ 直近三か月の夕食時の外食頻度(択一)(全体と単身世帯(回答数78のため参考値))
↑ 直近三か月の夕食時の外食頻度(択一)(全体と単身世帯(回答数78のため参考値))

単身者の場合「月に2、3日」はほぼ同じだが、「月に1日-それ未満」の比率が全体と比べかなり低め。一方で「ほぼ毎日」「外食せず」の比率が、全体と比べ2倍近くの値を示している。夕食を創るのがおっくうで外食任せにする人がいる一方、料理が好きなのか外食を好まないのか、外食をしない人も多いことが分かる。特に後者は、単身者の1/3強を占めている計算になる。

もっとも【年金生活をしているお年寄り世帯のお金のやりくり(2010年版)】を見ると、高齢層では単身世帯の方が金銭的に辛い状況が見えている。外食をしない人が多いのは、料理が好き・外食を好まないなどの理由より、金銭的な事情が強そうな気がしてならない。


■関連記事:
【意外に好まれる食パン…世代別・単身世帯の「食パン」「カップめん」「ハンバーガー」などの支出比率(2010年分反映)】



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