Facebookへの投稿理由、トップは「リアルな友達との意思疎通」
2012/02/20 06:35
ニフティとコムニコは2012年2月13日、@niftyのインターネット接続サービス利用者を対象にした、Facebookの利用調査結果を発表した。それによると調査母体のうちFacebook利用者において、Facebookの各コンテンツへ投稿をする理由としてもっとも多くの人が挙げたのは「リアルな友人との意思疎通」だった。7割近くの人が同意している。次いで「暇つぶし」「趣味などの情報発信」「ネット上の知人との意思疎通」が続いている(【発表リリース】)。
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今調査は2012年1月6日から1月16日にかけて、@niftyのインターネット接続サービスを利用している人に対してインターネット経由で行われたもので、予備調査における回答者数は106万0506人。そのうちFacebookの利用経験ありと回答した1万1553人に本調査が行われている。男女比率は非公開。
今調査母体(予備調査段階)のうち、Facebook利用率は1.09%。各世代別区分では、40代の利用回答率がもっとも高い結果が出ている。
↑ 各世代「Facebook利用」回答率(再録)
また各種コンテンツの閲覧理由としては、「リアルな友人との意思疎通」がトップで、「インターネット上の知人との意思疎通」「暇つぶし」「趣味などの情報収集」が続いている。
↑ Facebook閲覧理由(複数回答、10項目+「その他」のうち上位7項目選別)(再録)
それでは「閲覧」ではなく、書き込み・投稿をする理由としては、いかなるものが挙げられるだろうか。一般人は企業や通信社などのようにニュースを不特定多数に配することはないなど、「閲覧」と比していくつか項目を除外し、その上で「閲覧」を「投稿」に書き換えた項目を列挙し、複数回答で聞いた結果が次のグラフ。
↑ Facebook投稿理由(複数回答)
やはり書き込み・投稿でもトップは「リアルな友人との意思疎通」。Facebookの原則にして特徴の一つである、「実名・実肖像原則主義」を頼りに、メールやオンラインチャットに近いツールとして利用している姿がすけて見えてくる。
第二位は「暇つぶし」で41.7%、次いで「趣味などの情報発信」など、エンタメ系の事由が続く。仕事や勉強、生活・暮らしの情報発信は少なめで、それぞれの閲覧時より割合も多少ながら低い。
これを世代別に見ると、やはり「閲覧」時とほぼ同じ傾向が見える。
↑ Facebook書き込み投稿理由(複数回答)(一部目測)(世代別)
興味深いのは、「暇つぶし」の項目を除くと「閲覧」と「書き込み」の比率に大きな違いが見られないこと。多くのウェブ系コミュニティサービスでは「閲覧率>>書き込み率」という図式が成り立つものだが、多くの項目でほぼ同率の値、低くても数ポイント減程度に収まる動きを示している。
↑ Facebook閲覧理由(複数回答、10項目+「その他」のうち上位7項目選別)(世代別)(再録)
少なくとも今調査母体のFacebookの利用者の多くは、「暇つぶし」以外の目的で利用している人の多くは、積極的に閲覧も書き込みも行う、双方向性のアクティブユーザーということになるのだろう。CGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)の典型的な事例であるFacebookとしては、先行きが大いに期待できる結果といえる。
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