「合否」はもちろん「焦り」「健康」、そして「忘れ物」…高校受験生の母親の受験当日の心配事とは

2012/02/05 07:15

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試験[マルハニチロホールディングス(1334)]は2012年1月31日、2013年3月までに受験予定がある、またはこれまで受験経験のある高校生以下の子供(末子)を持つ、週一以上自宅で夕食を作る30・40代の女性に対する「受験と食事に関する調査」の結果を発表した。それによると調査母体においては、子供の受験日当日の心配事としてもっとも多くの人が「心配だ」と思う事柄は「(子供の)合否」だった。9割近くの人が心配だと回答している。次いで「緊張で力を発揮できない」「健康状態」「受験票などの忘れもの」が続いている([発表リリース、PDF])。



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今調査は2012年1月13日-20日にかけて、2013年3月までに受験予定がある、またはこれまでに受験経験がある高校生以下の子供(末子)がいて、さらに週一以上自宅で夕食を作る30-40代の女性に対し、携帯電話を利用したインターネット経由で行われたもの。回答数は1000人で、年齢階層は30代219人・40代781人。調査機関はネットエイジア。

受験勉強で一番大変なのは受験生本人ではあるが、同様に周囲の人、特に付き添う時間が多い母親は、色々と気をもむもの。今項目では受験日当日の心配事について尋ねているが、もっとも多くの人の同意を得られたのは「(子供自身の)合否」だった。85.0%もの人が「心配である」と答えている。

↑ 受験日当日の心配
↑ 受験日当日の心配

長い時間子供本人も回答者(母親)も努力と気苦労を重ねてきたのだから、その成果が実るか否かの直接の判断基準となる「合否」を心配しないはずは無い。とはいえ、3.7%もの人が「まったく心配でない」と余裕のコメントをしているのが気になる。

次いで多いのは「緊張で実力を発揮できない」と「健康状態」。「非常に」と「やや」の合計は「緊張で実力を発揮できない」の方がわずかに多いが、「非常に心配」は「健康状態」が上で、実質的にはむしろ「健康状態」を大いに気にかけていると考えても良い。前者は焦りや「あがり」で実力を出し切れずに終えてしまう、非常に残念な状況への危惧であり、後者は健康状態の悪化で体調不良となり、やはり実力を出せない事例が多い。切り口・起因は違えど「緊張で実力を発揮できない」「健康状態」双方とも「実力を出し切れない不運」へ警戒をしているのが分かる。

意外に多いのが「忘れ物(受験票)」。絶対に忘れるはずはない、あれだけ重要なものを、自宅に置いてきたままにしてしまうことなどありえない。皆が皆そのように主張するが、現実問題として毎年そこかしこで「受験票を無くした」「受験票を置いてきてしまった」との話を耳にする。幾重にも防御策をめぐらし、さらに万一忘れ物をしてしまった場合の対応策をあらかじめ調べておき、保険代わりにすることをお勧めする。

さて全体値はさほど高くないものの、地域特性的な値を示すものもある。

↑ 受験日当日の心配(積雪、一部地域)
↑ 受験日当日の心配(積雪、一部地域)

受験日の多くはまだ冬まっただ中。積雪による交通機関の乱れなど、人知の及ばない部分でのハードルが、受験日当日に生じることもある。その事象が起きやすい地域では特に心配になるわけで、当然北海道・東北や北陸・信越地域では、全体比と比べて「積雪を心配」する声は極めて強い。

もっとも、その地域に住む人ならば、問題となるような積雪の可能性、そして実際に雪が降った場合の対応は、日常生活の上ですでに習得している。あらかじめ手を打つことで、心配事の程度を減らすことはできるはずだ。



本文中でも少し触れたが、順番では第4位に入る「忘れ物」。これが案外多い。世の中に「絶対」が無い以上、確率的にはゼロに近くとも、自分(の子供)がその「低い確率」に該当しないとは限らない。起きうる可能性を想定し、万一何かを忘れてしまった時、どのような対応を取るべきか。受験日以前に色々とシミュレーションすることをお勧めしたい。



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