高校受験・志望校選びの情報源、トップは「保護者の話」次いで「見学会や説明会」
2012/01/30 06:35
ベネッセは2012年1月25日、高校受験に関する調査結果を発表した。それによると調査母体の現役高校生においては、志望校を決める際に参考にした情報源のトップは「保護者の話」だった。8割強の人が「参考にした」と答えている。次いで「高校の見学会や説明会」「校外模試の結果」が上位に来ている。また「今通学している学校に入学したい」と考えていた人は、高校説明会や文化祭など、直に足を運ぶ情報源の参考率が高い傾向がある(【発表リリース、PDF】)。
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今調査は2011年9月に、子供を持つ母親(35-39歳)10万人対して予備調査を行い、高校受験(中高一貫校の内部進学は除く)を経験した高校一年生の子供が持つ母親に依頼する形で、インターネット経由にて実施されたもの。母子3085組のサンプルが集まった時点で調査を終了している(つまり「高校浪人」「中卒就職」のパターンは回答母体内に無い)。
先に別記事で記したように、志望校を選ぶ際に重視したのは「学力相応」、そして「通学便利」の順。
↑ 志望校選びで重視したこと(子供回答)(複数回答)(再録)
それではその重視ポイントで志望校を選別する時に、どのような情報源を参考にしたのだろうか。「とても参考にした」「まあ参考にした」を合わせた「参考派」を記したのが次のグラフだが、最上位には「保護者の話」がついている。
↑ 志望校選びの情報源(回答者:子供)(複数回答)
「説明会」に足を運んで直に声を聞いたり、「校外模試の結果」を見て客観的かつ冷静に判断を下すなど、多種多様な方面で志望校の選択材料を得ている。他方、「担任の先生」「友達」「塾や予備校」など、周辺の人達の声にもよく耳を傾けている。
これを今実際に通学している高校の入学意欲度別で、再区分したのが次のグラフ。
↑ 志望校選びの情報源(回答者:子供)(複数回答)(入学意欲別)
冒頭でも触れたが、今通学している高校への入学意欲が高い人は、「高校の見学会や説明会」「高校の文化祭や体育祭などの行事」など、人づてや他の情報源からの間接的な情報では無く、自ら足を運んで自分の耳や目で確認をし、志望校を選ぶ材料を集めていたのが分かる。
是非共入学したかったので、積極的な情報収集をしたのか。それとも積極的な情報収集をするアグレッシブな性格だからこそ、結果として希望の高校に入れたのか。「にわとりと卵」の話ではないが、「結果として志望校に入れた子供が、志望校選択の際に自ら足を運ぶ比率が高い」という結果には、いくつかの解釈ができる。また、最初はあまりのる気ではなかったものの、何かのはずみで足を運んでみたら、新たな発見をして興味関心を抱き、結果的に「入学したい」という想いが高まり、志望校として決めるパターンもあろう。
余裕があれば積極的に機会を活かし、自分自身で各高校の有りようを確かめてみてほしいものだ。紙資料や他人の意見では得られない、新たな発見、そして時には「受験へのモチベーションを高めるきっかけ」を得られることもあるに違いない。
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