男性60-70代の料理率は5割強
2012/01/26 12:00
ドゥ・ハウスは2012年1月25日、男性シニア世代(60-70代)における食生活の調査結果の一部を発表した。それによると調査母体においては、日常生活の中で料理を作っている人は5割強に達していることが分かった。三食の食事中では夕食をつくる人がもっとも多い一方、つくる頻度では朝食が「毎日作る」の回答率が一番高く、4割を超える結果となった(【発表リリース】)。
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今調査は2011年11月にドゥ・ハウスのインターネットリサーチモニター会員のうち、首都圏在住の60-70代男性に対して行われたもので、有効回答数は507人。同居人の居る・居ないは問われていないため、一人暮らし・夫婦世帯・二世代や三世代世帯混合による調査母体と推測される。
今調査によれば、回答者の60-70代男性のうち55.4%が、自分で食材を使って料理をつくる機会があると答えている。
↑ 食材(肉、野菜、調味料など)を使って自分で料理をつくることがあるか
お湯を入れて三分間待つ、パッケージをお湯につけてしばらく温める、電子レンジに入れて解凍するなどは今件「料理」には該当しない。もっとも回答事例には「便利な味付け用レトルト商品が多く出ているので、それを利用して作ることが多い」との表現も確認でき、レトルトをベースに自分なりの工夫を加えて料理をつくる切り口もあるようだ。一方で「調味料以外は加工品を使用しない」と本格派の”調理人”も居る。
それではその「料理」は具体的にいつの食事時に作るのか。作る機会とその頻度を聞いたのが次のグラフ。料理を手がけること自体は夕食が一番多いものの、作る人における調理頻度では朝食がもっとも高頻度という結果が出た。
↑ 自分で料理をつくるのはいつか(複数回答者、料理をつくる人限定)
↑ 食事をつくる頻度は?(各食事機会別、作る人限定)
退職を迎えていても、朝食時は何かと忙しい。シニア層でなくとも朝食抜きの人の理由の多くは「忙しいから」と回答している(【時間が無い・習慣が無い 朝食を取らない理由】)。また、シニア層の朝食にパン食が多いのも、手間をかけずにすぐに食せるから(【3割が「毎日パンを食べますよ」、歳を経るほど「パンが大好き」】)。それゆえに、料理を自分で作る比率そのものは朝食が低く、時間がある程度とれる昼食・夕食が高い値を示しているのだろう。
一方で「食事を作る人」のうち、高頻度の割合は朝食が一番高い。これはひとえに「高頻度で食事をつくる人は、朝食だけ、昼食だけではなく、三食すべて、あるいは朝食と夕食などでつくる」からに他ならない。次の図は試算だが、各食事を「毎日作る人」+「週に3回以上作る人」の人数をグラフにしたもの。
↑ 該当する食事を毎日、あるいは週3回以上作る人(人数、概算)
それでも「朝食」の人数がやや多めなのは、昼食や夕食と比べて幾分気軽に料理が出来るからと思われるが(リリースにも朝食の料理として「二人分の朝食なので、パン食の場合はコーヒー、サラダ、ハムエッグかウインナーを炒める。ご飯の時は味噌汁とサラダ、焼き魚1匹を二人で分ける」との描写が確認できる)、昼食と夕食はほぼ同数。今件調査母体の男性シニア層にも、一定数の料理好きが居るように見受けられる。
先に【食材加えて電子レンジでチンするだけで、一人前のおかずが完成・「キッコーマン うちのごはん できたてMyDeli(マイデリ)」登場】でも記したように、食品メーカー側でも世帯構成の変化に伴う商品開発を推し進めている。毎日欠かせない習慣の一つ「食事」において、料理をする男性シニア層は(一人暮らし、夫婦世帯などを問わず)今後ますます増加する。素材や器材、情報などさまざまな切り口での需要も増えて行くに違いない。
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