新居引っ越し時に購入した耐久消費財、もっとも高値なのは新車の乗用車
2012/01/22 06:53
住宅金融支援機構は2012年1月12日、2011年における「住宅取得に係る消費実態調査」の結果を発表した。それによると住宅建築・新規購入で新居に入居した調査母体において、引っ越しの際に購入した「一般的な」耐久消費財の中でもっとも平均購入額が高かったのは「乗用車(新車)」で約242万円だった。次いで「太陽光発電システム」の約177万円、「乗用車(中古)」86万円が続いている(【発表ページ】)。
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今調査は2010年11月から2011年4月までに住宅取得をした世帯に対し、2011年11月下旬にインターネット経由で行われたもので、有効回答数(世帯)は1575件。一戸建て・新築は560件、建売住宅は305件、新築分譲マンションは253件、中古住宅(戸建・分譲含む)は457件。
先に【カーテン、照明、エアコンに…引越し時に購入した耐久消費財は?】で解説したように、今調査母体では新居移転の際に購入した耐久消費財として「カーテン」「照明器具」「ルームエアコン」などが上位に挙がっている。
↑ 新規購入世帯比率(上位25位)(再録)
それでは平均購入額で上位に挙がるのは、どのような耐久消費財なのだろうか。あくまでも質問時に提示された「一般的な」耐久消費財の範囲、かつ「購入世帯あたりの平均(調査母体全体平均ではない)」の話だが、最上位は「乗用車(新車)」の241万8000円となった。
↑ 「購入世帯あたり」平均購入額(上位15位、万円)
↑ (参考)「購入世帯あたり」平均購入額(上位15位)における、新規購入世帯比率
ついで「太陽光発電システム」の177.3万円、「乗用車(中古)」85.7万円が続く。室内調度品の類となると「絵画・美術品」が最上位で27.0万円、「ピアノ」17.5万円、「電気冷蔵庫」12.3万円と続く。
ただし二つ目のグラフにもある通り、金額上位層の耐久消費財は押し並べて購入世帯率は低い。2割超えを見せるのは「電気冷蔵庫」以降で、むしろ「ルームエアコン」「テレビ」などの方が「よく購入される耐久消費財の中で高額商品」としては適切かもしれない。
上記は「購入世帯」に限定した値だが、これを「全世帯」で均すと次のようなグラフになる。元々「乗用車(新車)」をはじめ上位3品目はきわめて高額のため、購入世帯率がさほど高くなくとも、「全世帯」値でも高い結果が出てしまう。
↑ 「全世帯あたり」平均購入額(上位15位、万円)(横軸並びは「購入世帯あたり・平均購入額上位順」)
それらを別にすれば、「門・へい」「電気冷蔵庫」「ルームエアコン」「テレビ」「食堂セット」などが上位につく。さすがに「門・へい」は個々の世帯の好みが強く反映されるが、「電気冷蔵庫」「ルームエアコン」「テレビ」などは世帯のニーズも強く、金額も高めと推定できる。いわゆる「新築祝い」で奮発する際の候補として挙げておくと、お財布事情の点で相手に喜ばれるかもしれない。
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