テレビ視聴者は2.9億人…アメリカのメディア利用状況
2012/01/08 12:00
アメリカの調査会社ニールセンは2012年1月6日、アメリカ国内におけるデジタル・映像系メディアの利用性向をまとめたレポート(インフォグラフィックス)のダイジェスト版を発表した。そこにはアメリカにおけるメディア利用の現状を把握できる数字がいくつも盛り込まれている。今回はそれらを再構築し、まとめておくことにした(【該当リリース、英語】)。
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まずはテレビやDVDプレイヤーなどのエンタメ系メディアツールの利用性向だが、テレビを1台以上所有している(自分が所属する家庭内で有しているものも含む)人は2億9000万人。アメリカの人口が約3億1300万人なので(【人口の多い国トップ10】から最新の情報を取得)、国民の9割強がテレビを介して情報を得ている計算になる。これは【「週一以上でテレビ視聴」9割・欧米主要国のメディア利用性向】の値92%ともほぼ一致する。
↑ アメリカのメディアツール所有性向(万人)
DVDプレイヤーの普及率も高く、所有者数は2億5300万人。デジタル化したケーブルテレビの利用者数は約1億4500万人で、ちょうどテレビ利用者の半数にあたる。またテレビゲーム機の利用者数は1億6200万人となり、非常に大きな市場なのが分かる。
テレビの保有状況も「一家に一台」ではなく、2台・3台と合わせ持つ状況が多い。
↑ テレビ保有世帯における保有台数(万世帯)
1年強ほど前の同様の調査結果【毎日5時間はテレビを観ています…アメリカのテレビ視聴状況をかいまみる】と比べると、世帯当たりの台数が増加しているのが確認できる。HD(ハイデフィニション、高解像度テレビ)やDVR(デジタルビデオレコーダー)の世帯普及率向上、複数台のテレビを1契約で視聴できるサービスの普及など、テレビの浸透促進の条件が揃っていることを考えると、ある意味当然といえる結果だ。
最後にモバイル系の利用者性向。13歳以上で携帯電話を持つ人は2億3200万人。
↑ アメリカのオンライン・モバイル関連の利用者性向(万人)
13歳未満でもそれなりに携帯電話を持つ子供が増えているのは、先に【アメリカの子供達の携帯電話所有率や使い方】で示した通り。携帯電話の普及率の高さがあらためて確認できる。また、モバイル端末でのウェブアクセス者数が1億人を超えているが、今後スマートフォンの普及率向上に伴い、さらにこの値は上昇することが容易に想像できる。
なお元記事が記しているインフォグラフィックスには、検証すべき・書き留めておく価値のある情報が豊富に盛り込まれている。機会があれば必要な内容を抽出し、シンプルな形に再構築を行い、まとめることにしよう。
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