ノートPCがトップ、タブレット機はまだ1割足らず…欧米諸国のSNS利用時のツール
2012/01/04 06:22
先に【世界主要国のテレビ視聴時間】でも記したように、イギリスの情報通信庁は2011年12月14日、【レポートページ】内において、世界各国の通信業界・メディア動向をまとめたレポート【International Communications Market Report 2011(PDF)】を発表した。発信元の都合もありヨーロッパ、特にイギリス中心の内容ではあるが、有意義なデータが多数盛り込まれていて、注目すべき内容といえる。今回はその中から「SNS利用者がアクセスする際に使う機器」を見て行くことにする。
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インターネットを用いたサービスとして、今一番注目を集め、多くの人に用いられているのが、Facebookに代表されるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)。そのSNSにどのような媒体を用いてアクセスしているのか尋ねたのが今回の項目。対象はSNSにアカウントを持っている人で、世間一般全体では無いことに注意。
↑ SNSにアクセスする際に使うツール(SNSにアカウントを持つ人限定)(携帯電話は専用アプリ・ブラウザ経由双方)
SNSの普及率促進にはモバイル端末の性能向上・普及率の劇的増加が確実に貢献している。しかしそれは「目立った話としては」新興国でのことで、今回対象となった欧米先進諸国ではノートPC・デスクトップPCのような従来端末が未だに良く使われていることが分かる。またノート・デスクトップ間ではすでにノートが利用性向の上で高い値を示す傾向が確認できる。
モバイル系端末においては機動力は低めなものの、使いやすいことで急速に利用性向が高まりつつあるタブレット機だが、そもそも論として本体の普及率が低いこともあり、利用者はさほど大きくない。タブレット機の浸透が進むアメリカですら、8%という低い値に留まっている。
今件は複数回答形式だが、グラフの形を良く見ると、「デスクトップPCの利用率が低い国ほど、携帯電話の利用率が高い傾向」を示しているのが分かる。機動力という観点でSNSのアクセスツールとして携帯電話、そして操作上の使いやすさからノートPCを使いわけ、デスクトップPCは「SNS利用の点」では敬遠されつつある状況が想像できよう。
そして今後についてだが、今件調査では「携帯電話」に包括されているであろう「スマートフォン」の普及率が上昇していくのは必然。それと共に、ますます同項目「携帯電話経由でSNSへアクセスする人」の値が上昇していくに違いない。
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