欧米諸国のテレビや携帯電話、スマートフォンなどの所有率
2011/12/31 12:00
2011年12月28日に掲載した記事【世界主要国のテレビ視聴時間】でも説明しているが、英情報通信庁は同年12月14日に【レポートページ】内で、世界各国の通信業界・メディア動向をまとめた報告書【International Communications Market Report 2011(PDF)】を公開した。ヨーロッパ、特にイギリス中心の内容だが、非常に有意義なデータが数多く盛り込まれている。今回はその中から「欧米諸国の主要メディアに対する所有・利用性向」を見て行くことにする。
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例えば携帯電話の保有・普及率の場合、日本ならば9割前後という値が出ている(【携帯電話の普及率推移(2011年版)】)。パソコンならば(世帯別だが)大体2/3程度(【パソコンの世帯主年齢階層別普及率(2011年分データ反映版)】)。
今資料では欧米諸国の主要デジタル系生活用品の所有・保有率のデータが記されている。回答者に向けて「この端末を保有して個人的目的で利用しているか」と尋ねた結果に基づいたもので、会社支給・貸与のものや親族からの借り物は該当しない、純粋な「所有・利用性向」である。
↑ 欧米諸国の主要メディア所有・利用性向
まず目に留まるのが携帯電話の保有率の高さ。先日までアジア太平洋諸国とアフリカ諸国の携帯電話保有率などを記事として絡めたが、当然欧州諸国でも携帯電話の保有率は9割を超す高さを見せている。またスマートフォン単独で見るとすでに5割前後の値を示している。
スマートフォンと相並び普及・利用率が注目されるタブレット機だが、現時点では1割前後。一応同じモバイル端末ではあるが、機動力・価格の点から、現時点では普及率ははるかにスマートフォンには及ばない。しかし逆に考えれば、すでに1割に届いたかという感はある。
双方向性の高いメディア・ツールは諸国でさほど差異はないが、例えばDVRではイギリスやアメリカの普及率が高く、他国は低いとの結果が出ている。またアメリカはHDTVの値も高めで、同国のテレビ好きが改めて確認できる結果となっている。
欧米諸国に限れば、携帯電話9割・スマートフォン5割・ノートパソコン8割足らず。これがおおよその普及率。何か比較検討する場面があれば、この値を覚えておくと何かと役に立つだろう。
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