夕食を毎日家族そろって食べる世帯は26.2%、では「ほとんど無し」は?
2011/12/28 12:00
厚生労働省では2011年12月21日に2009年度版となる「全国家庭児童調査結果の概要」を公表した。これは全国の家庭内児童、そしてその世帯の状況を把握すると共に、、児童福祉行政の推進の裏付けとなる資料取得を目的とし、5年周期で行われているもの。現時点では1999年度以降今回発表分も含め、全3回の記録を見ることができる。今回はその中から、「家族そろって一緒に食事をする頻度」について見ていくことにする(【発表リリース】)。
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調査要件については先の2011年12月25日に掲載した記事【父の単身赴任増加中? 子供がいる世帯の父母同居状況】にて説明しているので、そちらで確認してほしい。
昼食は保護者は職場、子供は学校や幼稚園などで食べる場合も多いため、朝食と夕食に限定し、「家族そろって一緒に食事をする頻度はどれくらいなのか」を聞いた結果が次のグラフ。
↑ 一週間のうち、家族そろって一緒に食事(朝食、夕食)をする日数
直近では「毎日朝食を家族そろって食べる世帯」は約1/4、「毎日夕食を-」は1/4強。「毎日」という区切りでは朝夕ほぼ同率のため、環境が整った、あるいはこだわりを持つ世帯がそれだけ居るものと思われる。
一方、週何日かの割合で家族全員で食事をする世帯については、「週一」は朝夕でほとんど変わらず。保護者が休みの日(多くは日曜日)にはせめて、とばかりに皆で食事をとるスタイルが容易に想像できる。また「週2-6日」の区分では圧倒的に夕食の方が多いが、「時間的にゆっくりできる夕食くらいは、忙しい中でもどうにか時間を確保し、家族で食事時間を過ごす」意図があるものと考えられる。
逆に朝食は、家族それぞれの出勤・登校時間が異なるため、食事を共にし難いという事情もあるのだろう。「毎日」を除く区分では、「夕食」と比べてかなり少なめ、逆に「ほとんど無し」が3割強と多めなのが印象的だ。
なお「全国家庭児童調査」で「食事を一緒にする日数」は2回しか調査していないこともあるが(1999年時点では調査項目には無い)、経年による変化はほとんど見られない。今後どのような動きを見せるのか、気になるところではある。
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