【更新】アフリカにおけるモバイル経由のブロードバンド加入者数推移
2011/12/16 06:28


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前述の通り、アフリカ主要25か国のモバイル加入者(インターネットなどのデータ通信だけでなく、通話、そしてSMSサービス利用者も含む)は約6.2億人。

↑ アフリカ主要25か国におけるモバイル加入者状況(2011年Q3まで)(万人)(再録)
しかしその多くは通話とSMS(ショートメッセージサービス)のみの利用で、3G(第三世代)携帯電話以降の、いわゆる「モバイルブロードバンド」(固定電話回線などによるブロードバンド通信に準ずる通信速度を有する、モバイル系などの無線通信サービス)を使っている人は少数派……というよりサービスそのものが整備されていない場合も多い。しかし固定回線よりも(利用者・事業者双方において)安価で整備しやすいモバイルブロードバンドに注目が集まり、昨今では各業者の参入により、少しずつながらも浸透が始まっている。
次のグラフはアフリカ全体における「モバイル」ブロードバンド利用者の現状と将来予測を描いたものだが、2011年(予想)の時点でも3000万人程度しか使われていない。レポートにも「爆発的普及率の上昇を見せるのはこれから」とあるように、今後利用者数を描くカーブの勾配は大きなものとなっていくものと思われる。

↑ アフリカにおけるモバイル「ブロードバンド」加入者数(億人)(2011年以降は推定)

↑ 固定回線・モバイル回線におけるブロードバンド普及率(対人口比)(上位10か国)(レポートに年代の言及は無いが、2010年時点のものと思われる)
レポートでは「今後アフリカにおいては、経費をはじめとしたさまざまな事情で普及しにくい固定回線のブロードバンドの代替策として、モバイルブロードバンドが普及していくことになる」と説明している。【「あと63億人も残っている」の真実味】などでも触れている「新興国ではモバイル端末を窓口として、インターネットが深く広く浸透していく」という話が確実なものとなっていく一つの裏付けといえよう。
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