【更新】「人、人との絆」「電気」「時間」…震災後、新成人が大切にするようになったもの

2011/12/12 06:29

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大切【セイコーホールディングス(8050)】は2011年12月7日、新成人を対象にした「東日本大震災」に関する支援実態・意識に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、震災後に審査以前より大切にするようになったものの最上位には「人(との絆、関係)」がついた。全体では5割強に達している。次いで「電気」「時間」「お金」「体・健康」と続いている。男女間では多くの項目で女性の方が高い回答率を示しており、心境の変化は男性より女性に大きく生じたことを示唆する結果となっている([発表ページ])。



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今調査は2012年に成人式を迎える全国の男女に対してインターネット経由で行ったもので、有効回答数は1236人。男女比は1対1。調査機関はマクロミル。

震災後の心理変化としては、他人との絆を再確認したり、物品に対する浪費を改め節約に注力するなど、物理的な対象への享楽から心理的なつながりを重視する方向への価値観の変化が見受けられる(【使い控え4割・燃費考慮6割…震災後に変わる自動車運転への姿勢】【人との絆の深まり、助け合い・自立心の向上…震災を経て変化した人の想い】など)。新成人に限定した今調査母体では、もっとも多くの人が「大切にするようになった」と答えたものは「人(との絆、関係)」だった。54.4%の人が同意を示している。

↑ 震災後、以前より大切にするようになったもの(複数回答)
↑ 震災後、以前より大切にするようになったもの(複数回答)

総合的な順位としては続いて「電気」「時間」「水」など、震災時に不足した、苦労させられた物事が上位に続いている。一方で「時間」「体・健康」など人生観・価値観などの変移によるものと思われる選択肢も、回答率が高い。

男女別に見ると概して女性の方が回答率が高いが、これは【震災後の節電意識の高まり8割近く、中堅女性層は特に高い傾向】などでも触れている通り、女性の感受性の高さゆえの結果といえる。

さらに細部を見ると、日常生活に身近な物品「電気」「水」「家」、心理的な項目「人」「時間」において女性の値は大きく男性を上回り、「お金」「趣味」など即物的な面では男性の方が高回答率を見せている。男女のライフスタイルの違いも合わせ、興味深い動向といえよう。



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