日本国内の世代別スマートフォン浸透率
2011/12/08 12:10


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comSCOREのリリースでは、スマートフォンの世代別推定浸透数も記述されている。

↑ 日本国内のスマートフォン・各世代内浸透数(comSCORE、2011年11月、万人)
25歳未満は等年齢間隔でないことに注意する必要があるが、25-34歳の層がもっとも多い人数となっている。先の記事で挙げたように、全体数に占める比率もこのグラフと同じ形状になるのは当然の話。
そこで浸透数と同じ世代で人口を区切り計算ができるよう、1歳単位での人口数が計測されているデータとして、2010年国勢調査によるデータ(【取得元はこちらの「参考表1」】)を取得。その上で各区分世代の人口を累計し、上の浸透数と合わせて「各世代ごとの」浸透率を計算した結果が次のグラフ。

↑ 日本国内のスマートフォン・各世代内浸透率(スマートフォン浸透数はcomSCORE、2011年11月/各世代人口は2010年国勢調査ベース)
計算した当方自身が目を疑ったが、各世代内の人口比では18-24歳の浸透率が一番高く、31.6%となっている。この世代の10人に3人はスマートフォン持ちという計算だ。次いで25-34歳の23.6%、35-44歳の17.7%と続く。65歳以上になると、同世代内では50人に1人しかスマートフォンを持っていないことになる。
「世代の区切り次第では3割強がスマートフォンユーザー」というのも今一つ実感がわかない。そこで裏付けをとるため、一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)の公知情報から【2011年9月までの移動電話国内出荷台数などの最新情報】を確認したところ、移動電話全体のうち2011年4-6月期では32.1%、7-9月期では41.3%がスマートフォンであるとのデータを確認できた。それだけ猛烈に売れているということならば、上記のようなデータも納得がいく。
今後は先の記事で言及しているように、属性別の偏りが平均化していく形で、さらにスマートフォンの比率は高まりを見せていく。それに連動する形で周辺業界、市場がどのような変化を見せるのか、気になるところだ。
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