アニメキャラやディズニーの仲間たちとのひとときを過ごせるARサービス
2011/12/12 06:35


スポンサードリンク
●クリスマスをアニメキャラと共に

↑ Macy's Believe-o-Magic(公式動画)。
まず最初に紹介するのは、アメリカでのクリスマスに絡んだ逸話を元にしたサービス。【100年前のニューヨークで生まれた心温まるクリスマス・ストーリー】に詳細は記載されているが、100年以上前のアメリカで「友達が居ないっていうけど、サンタさんは本当は居るんですよね」と新聞社(New York Sun)に手紙を出したVirginiaという女の子と、それに応えて新聞紙上で素晴らしい返答をした論説員のエピソードを元にしたキャンペーンサイトで展開されているもの(Macy'sというデパートが主催している)。
スマートフォンやタブレット機にあらかじめ用意されたアプリをダウンロードしておいて、そのアプリを稼働させた上でギフト会場に用意してあるAR用のマークにかざす。すると、公式サイトに登場するVirginia嬢本人や、そのタッチで色々とモンタージュ作成できるキャラクタ(自分自身そっくりなものも作れる)らと記念撮影ができるというサービス。

↑ 今件を伝える報道番組(公式動画)。仕組みが良く分かる。
スマートフォンなどのカメラ越しに見た現実世界に、自分達と共にアニメ風のあのキャラ達が同居するという話だけあって、子供達は大喜び。さらに撮影した写真を各ソーシャルメディアに投稿したりメールできる。友達に写真を贈って自慢したり、自分の日記で披露できる次第。子供達にとっては一生の思い出になるに違いない。
●ディズニーの仲間たちと共に
もう一つは日本でも知名度抜群なディズニーの仲間たちと素敵なひとときを過ごせるプロモーション。

↑ Mickey Mouse Brings Disney Magic to New York City (公式動画)。
2011年の11月にアメリカ・ニューヨークのタイムズスクウェアで展開されたもので、仕組みとしては以前紹介した【天使降臨を疑似体験できる駅】と同じ切り口。指定された場所に立つと、目の前の大型スクリーンに自分自身、そしてその周囲で色々なディズニーキャラクタ達が一緒に映し出されていく。現実には本人自身しか存在しないが、画面に映る世界には、ディズニーの愉快な仲間たちと共に過ごすひとときが描かれていく。
第三者にしてみれば、視線をスクリーンに向けている以上、現実はそこに映るものでしかない(テレビを観ている人にとって、実況中継で映し出される状況が、現実世界と同一という認識を抱くのと同じこと)。まさにディズニーワールドに居るかのように見える次第。ディズニーのキャラクタ達にあこがれる老若男女にとって、これはディズニーランドに足を運んだのと同じ、あるいはそれ以上の喜びとなるだろう。
また、映像を観れば分かるように、状況をその場で楽しむだけでなく、スマートフォンなどで撮影して投稿する人も少なくない。いわゆる「デジタル口コミ」を半ば前提としているだけに、話題性・公知効果は非常に高いものとなる。
今件は切り口こそ違えど、ARの技術そのものの進歩と共に、携帯電話などで誰もが気軽にその場で状況を切り取って口コミで伝えられるようになった、いわば拡散型劇場社会ならではのものといえる。情報の流れをもたらすラインは世界中に張り巡らされているため、積極的にその流れにのせる仕組みを作り上げれば、イベントそのものは特定のエリアでのみの実施でも、広域にその影響を浸透させられる可能性がある。
今後はこのようなタイプのプロモーションやサービスが、ますます増えてくるだろう。スマートフォンやタブレット機の普及率が高まりを見せている日本でも、似たような動きが起きるに違いない。
スポンサードリンク
