進む男性の「同い年」好み傾向…独身者の希望する相手との年齢差(最新)

2025/03/03 02:34

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2025-0215異性の好き嫌いを示す表現の一つとして知られているのが「年上好み」「年下好み」のような、自分と比較した相手異性との年齢の差についての思惑。過去の経験や自分の性格から生じる認識、単純な世の中のトレンドからの影響など、理由は多様で複数の要因の結果である場合も多いが、独身者が好む異性の選別要素に、自分との年齢関係があることに違いはない。今回は国立社会保障・人口問題研究所が2023年8月に発表した、日本国の結婚や夫婦の出生力の動向などを長期的に調査・計量する「出生動向基本調査」の最新版「第16回出生動向基本調査」を基に、独身者における「結婚相手の年齢差に関する希望」の実情を確認していくことにする(【第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)】)。

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今調査に関する調査対象母集団や集計様式については、出生動向基本調査関連の先行記事【日本の「恋愛結婚」「見合い結婚」の推移】を参照のこと。

年齢によって多少の差異はあれど、最新の調査結果では独身者の8割強の人が(タイミング・意思の強さの度合いを別にすれば)結婚をしたいと考えている。

↑ 未婚男性の結婚意思(結婚意欲詳細版)(2021年)(再録)
↑ 未婚男性の結婚意思(結婚意欲詳細版)(2021年)(再録)

↑ 未婚女性の結婚意思(結婚意欲詳細版)(2021年)(再録)
↑ 未婚女性の結婚意思(結婚意欲詳細版)(2021年)(再録)

そこで問題となるのは、独身者自身と結婚相手となる異性との年齢差。一般的に男性は自分より年下の女性、女性は自分より年上の男性を好む傾向が強く、実際に平均初婚年齢を見ても男性の方が女性より上との結果が出ている。

↑ 平均初婚年齢(歳)(再録)
↑ 平均初婚年齢(歳)(再録)(【初婚年齢男性31.1歳・女性29.7歳、ここ数年はほぼ頭打ち…日本の婚姻率・離婚率・初婚年齢の推移(最新)】より)

それでは独身者としてはどのくらいの年齢差を相手に望んでいるのだろうか。調査別に男女それぞれにおいて、結婚相手との希望年齢差を聞いた結果が次のグラフ。男女で回答選択肢が異なることに注意。

なお直近2021年分は直接の公開値が存在しないため、グラフには基の値を用いて計算した結果を反映させているが、その際に「自分が希望する結婚時の年齢と、その時に希望する結婚相手の年齢」の数字を用い、「結婚希望年齢が18〜34歳の未婚者」のみの回答を参照している。

↑ 結婚相手との希望年齢差の構成(男性独身者で「いずれ結婚するつもり」と回答した人対象)
↑ 結婚相手との希望年齢差の構成(男性独身者で「いずれ結婚するつもり」と回答した人対象)

↑ 結婚相手との希望年齢差の構成(女性独身者で「いずれ結婚するつもり」と回答した人対象)
↑ 結婚相手との希望年齢差の構成(女性独身者で「いずれ結婚するつもり」と回答した人対象)

一見して分かるのは、薄い黄緑の部分、つまり「同い年」を望む人が増加傾向にあること。34年で男性は6倍以上、女性も4倍以上に増加している。また、女性よりも男性において、同い年の相手を希望する人の増加度合いが大きい。直近では男性の「同い年」を求める人は5割を超えている。

男性における「同い年」を好む人が増えている傾向は、【ますます伸びる交際期間と縮む夫婦間年齢差…日本の夫婦事情の推移(最新)】【日本の「恋愛結婚」「見合い結婚」「ネットで」の推移】でも触れているように、婚姻事例における恋愛結婚(とネットによる出会いの上での結婚)の比率が増加し、交際期間が伸びているのと深い関係がある。「同い年の方が話も合いやすいし仲もよくなりやすい」「単なる友達付き合いから恋愛感情へ」「そして結婚」とのプロセスを踏むと考えれば、今件の「同い年を好む」、そして「夫婦間の年齢差が縮まる」「結婚前の交際期間が伸びる」もすべて説明がつく。他方、まだわずかではあるが、2010年から2015年にかけて、女性が再び年上の男性を好む傾向が出てきたのは、経済的にも精神的にも、より安定性の高い人を求めるからだろうか。独身女性の「結婚の利点」の選択で「経済的に余裕が持てる」が大きく増加しているのと合わせ考えると、納得もできる。

今項目で各年の男女別の希望年齢における平均値を算出し、折れ線グラフにすると、両者の値が少しずつ近づきつつあるのが分かる。

↑ 結婚相手との希望年齢差(「いずれ結婚するつもり」と回答した人対象)
↑ 結婚相手との希望年齢差 (「いずれ結婚するつもり」と回答した人対象)

女性の「同い年」を望む割合の増加への動きが止まり、年上を望む人が増えてきたタイミングで、平均値の減少もストップし、横ばいからやや増加への動きを見せた。他方男性は「同い年」の回答値が増加傾向にあるため、引き続き相手との年齢差は縮まりつつある。そして男女とも直近年では大きくゼロ(同い年)に近づく動きを示している。未婚男女ともに「友達関係のような夫婦」をより強く求めるようではある。



余談になるが、男性で「自分より年上の女性」、女性で「自分より年下の男性」を望む人は1割前後。好みが多様化したのか。それともいずれの場合でも結婚すれば女性が年上の環境になるので、母性本能が強く働く(求める)動きが「男性に」あるのだろうか。興味は尽きないところだが、今調査結果だけではそれ以上の追及は不可能。ただしわずかだが「独身男性に、年上の女性を求める動きが見られる」ことは覚えておいて損はない、かもしれない。


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