今年も「郵便年賀.jp」公開中・特に「手作り風はんこ作成ツール」が面白い
2011/11/29 06:10
毎年この時期になると日本郵便から、充実した年賀状作成ツールを提供する【郵便年賀.jp】が公開される。今年も11月1日に年賀はがきの発売開始と共に、無料で使える便利なツール・データが山盛りに公開された。今回はその中から「つくる」メニュー、中でも「手作り風はんこ作成ツール」を中心に紹介していくことにしよう。
スポンサードリンク
↑ 「郵便年賀.jp」の「つくる」メニュー
●しんねんことば
「新年の抱負、誓いの言葉」「日本を元気にすることば」「大切なあの人へ、感謝のことば」「絶対会いたいあの人へ、贈ることば」「自分なりの龍を描こう」「あなたの好きなことば」の題材から好きなものを選び、それにあった言葉を毛筆、あるいはテキスト入力するもの。完成するとそのテーマ毎に投稿もできるし、毛筆ならグラフィックデータとして(png型式)ダウンロードも可能。
↑ 筆書きの婆はPNGデータとしてダウンロードもできる。細い筆を巧みに使って鳥獣戯画のような絵を描く人も
●年賀状クイックサーチ
「郵便年賀.jp」内のデータ、テンプレートや素材を気軽に検索するためのツール。やけに凝った検索条件が設定されているので、イメージに近いサンプルをすぐに見つけることができる。
↑ 素材の検索。現在500種類以上が収録中
↑ 試しに「干支」「かわいい」「和風」で絞り込み。なるほど
●はがきデザインキット2012
色々なデザインを創れる、はがきデザインツール「はがきデザインキット」というソフトの無料配布。稼働には「Adobe AIRランタイム」が必要だが、これは無料で入手できる(入手方法も記載されている)
●はがきデザインキットマニュアル
上記ソフト「はがきデザインキット」の説明書。細かい項目分けが行われていて、必要な部分だけを動画で確認できる。
↑ 動画による「はがきデザインキット」の解説。メニューの順番としてはむしろこちらを上にして先に視聴させるべきかも
●手作り風はんこ作成ツール
今回もっとも注目したい機能がこの「手作り風はんこ作成ツール」。業者への印刷や自宅でのプリンタでの年賀状作成が多くなった昨今でも、ゴム版や芋版による独特の手作り感な味わいを楽しむ人は、贈り手・受け手双方に多い。その「手作り感たっぷりなはんこ」のイメージを、既存のグラフィック・写真や文章から作ってしまおうというもの。作ったものはデータとして保存できるので、年賀状のデザイン作成の際に他のパーツと一緒に配し、「はんこを押したような」仕上がりにできる。
↑ 手作り風はんこ作成ツール
作り方は極めて簡単。「画像をはんこにする」「テキストをはんこにする」双方ともメニューを選んだら、画面の案内の通りに入力していくだけ。はんこのデザインは双方とも4タイプ、インクの色は12種類用意されているので、それらを選択。画像はjpg・gif・pngのみで、1MBが上限。また、サイズは縦横とも2800ピクセルまで。
↑ タイプと色を選んで、画像を入力する
あくまでも「はんこ」になるデータなので、あまりゴチャゴチャとしたものは出来映えもいまいちなものになる。
↑ 拡大や縮小、移動などもできる。この時点で色合いの変更、反転なども可能
↑ 完成。出来上がったデータはpng型式でダウンロードができる(白い部分は透過処理がされるので注意)
テキストも同様に、4タイプ・12色から選び、さらに漢字・ひらがな・カタカナで4文字までを入力する。はんこの字体の特性から、あまり画数の多いものは第三者に判別されにくくなる。なるべく避けた方がよいかもしれない。
↑ 「昼寝三昧」を作ってみた。貫禄があるのか無いのかよく分からない出来映えに
このタイプのデザイン・グラフィックを作るツールは、これまでにもいくつかすでに存在している(例えば【彩彩畑】ではもっと多種多様な字体・デザイン・文字数などを使いこなせる)。もっとも「年賀状に使う」「ソフトをダウンロードせずに、気軽にウェブ上で作成できる」という点では、「郵便年賀.jp」の機能の一つとして、非常によくマッチしたものといえる。同時にシンプルにまとめられた、出来映えの良いサービスとも評することができる。
何かを注文する、有料サービスを利用するのでなければ、郵便年賀.jpの機能利用は原則無料(アクセスに必要なプロバイダ料金や電気代などはかかる)。時間を見つけてどのような機能を使えるか、使いこなせるか、活用できるか、チェックを入れてみることをお勧めしたい。
スポンサードリンク