使い控え4割・燃費考慮6割…震災後に変わる自動車運転への姿勢

2011/11/27 19:30

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自動車ソニー損保生命は2011年11月21日、「2011年全国カーライフ実態調査前篇」を発表した。それによると自家用車を所有・運転する調査母体においては、震災以降運転を控えるなど自動車の利用性向に、節約方面での変化が生じた人が約4割ほどいることが分かった。燃費に関する意識が高まった人は6割を超えている。燃費の点では男性より女性、若年層より高齢層の方が高い意識を持っていることもうかがえる(【発表リリース】)。



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今調査は自家用車を有し、月に1回以上自動車を運転する18-59歳の男女に対しインターネット経由で2011年10月25日から28日にかけて行われたもので、有効回答数は3000人。男女比、世代比(10・20代、30代、40代、50代)は均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。

震災以降色々な環境の変化、実体験による心理変化などから、節約志向に走る状況が確認されている(【震災で強まる節約、減る消費】)。電力消費のように世の中で啓蒙されているものもあれば、自らの意志として行うものも少なくない。今件は自動車利用者による自動車の使い方、意識の変化について尋ねたものだが、やはり少なからずの人が節約志向を持つようになったと答えている。

↑ 震災以降の自動車の使い方や意識について
↑ 震災以降の自動車の使い方や意識について

「運転控え」「長距離移動控え」「近所移動控え」状況はいずれも異なるが、運転を控える動きに関して4割前後の人が「意識している」と答えている。

また、利用そのものを控えるだけでなく、運転の仕方についても意識した走りをする人が増えている。使い方などについて、燃費に対する意識が高まった人は全体で7割近く。まったく意識していない人は1割にも満たない。

↑ 震災以降の自動車の使い方や意識について、燃費に対する意識が高まった
↑ 震災以降の自動車の使い方や意識について、燃費に対する意識が高まった

注目すべきは属性別の動きで、ややぶれがあるものの「男性<<女性」「若年層<<中堅層」の傾向が見て取れる。ただし増加するのは「やや当てはまる」派で、「非常に当てはまる」はほとんど変化が無い当たりも興味深い。

また、この「女性、中堅-高齢層ほど節約志向を持つ」という動きは、【震災で強まる節約、減る消費】などでも示しているように、生活様式全般にいえることで、何も自動車の使い方に限った話ではない。元々女性・年配者の方がそれぞれ本能的・経験則から防衛本能が強く、必然的に節約意識も高くなる、と考えれば道理が通る。切り口を変えれば、この層ほど省エネ、節約周りのニーズが強いと見ることもできるというものだ。



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