2011年でもっとも人気のある、そして危険なパスワードは「password」
2011/11/24 12:10
主にスマートフォン向けにさまざまなアプリケーションやサービスを提供しているアメリカの【SplashData】は2011年11月21日、モバイル端末、パソコン(Mac OSやWindows)上で使用頻度の高い25のパスワードを発表した。それによると、もっとも多くの人が使っている、視点を変えればもっとも危険なパスワードは「password」だった。次いで「123456」「12345678」が続いている。SplashDataでは該当するパスワードを使っている場合、可及的速やかに変更すべきであると推奨している(【When "Most Popular" Isn't A Good Thing: Worst Passwords of the Year -- And How to Fix Them】)。
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今データ・ランキングは実際にハッキングを受けてオンライン上に「さらされた」数百万ものデータファイルを収集した上で集計されたもの、と説明されている。それによるともっとも汎用性の高いパスワードは「password」だった。以下上位25位までを列挙すると次の通りとなる。
123456
12345678
qwerty
abc123
monkey
1234567
letmein
trustno1
dragon
baseball
111111
iloveyou
master
sunshine
ashley
bailey
passw0rd
shadow
123123
654321
superman
qazwsx
michael
football
冒頭でも触れたように、汎用性が高い(しかも集計母体は「ハッキングを受けた対象」)パスワードは、同時に「総当たりによる試み」の際に的中させられる可能性が高いことをも意味する。学校の朝礼で「佐藤さんは手を挙げて」と校長先生が聞けば、多くの人が手を挙げるようなもの。
SplashData側では「システム側から強度の高い、汎用性の低いパスワードを求められても、多くの人は推測が簡単な、強度の低いパスワードを使ってしまう。しかしその行為は、自分の個人情報を危険にさらすのと同じ」「汎用性の高いパスワードを使う事は、ドアを開けて泥棒の侵入を待っているようなもの」として警告している。
さらに利用すべきパスワードとして、
・複数のサイト、サービスで同じユーザー名とパスワードの組み合わせを使うのは避ける。特にエンタメ系サービスと、金銭絡みのサービスで同じ組合せを使うのはリスクが高い。
・パスワードが多様化して覚えにくくなったなら、管理ツールを使う手もある(※筆者注:もちろん信頼のおける、技術力の高い所が作ったものであることはいうまでもない)
などとアドバイスしている。
日本では英単語を使う人はさほど多くないだろうが、それでも「これ、自分も使っている」という人もいるかもしれない。思い当たる節がある人は、今すぐにでも手を打つことをお勧めしたい。
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