ツイッター利用率は約4割…スマートフォン利用者はソーシャルメディアを良く使う
2011/11/14 12:10
インプレスR&Dは2011年11月8日、『スマートフォン/ケータイ利用動向調査2012』の発売決定に合わせ、その概要を公開した。そのデータによれば調査母体においては、スマートフォンをメインに利用する人の方が、一般携帯電話をメインに使う人よりも、ソーシャルメディアを利用する人の割合が高い傾向にあることが分かった。ツイッターならばスマートフォン利用者の4割強が利用しているのに対し、一般携帯電話の場合は2割に満たない。Facebookに至っては両者で約3倍もの違いが確認できる(【発表リリース】)。
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今項目の調査(本調査)は2011年10月12日から10月14日にかけて、パソコンによるインターネット経由で、13歳以上の男女個人・携帯電話(スマートフォン含む)かPHSを介してインターネットを利用する人に対して行われたもので、有効回答数は3304人。うち1685人が一般携帯電話(フィーチャーフォン)をメインに、1619人がスマートフォンをメインに使っている。またプレ調査から本調査の調査母体を選択する際には、R&D社が保有する性別・年齢階層別・携帯電話でのインターネットの利用時間別の人口構成比データに可能な限り整合するようにサンプリングしている。
スマートフォンはその高性能性だけでなく、一般携帯電話と比べれば歴史が浅く、先端技術を好む層が率先して利用している傾向もある。今調査のプレ調査(ウェイトバックをかけていない大規模調査)でも、若年層、そして男性中堅層の利用率が高い結果が出ている。
↑ 性年代別スマートフォン利用率(再録)
また、他調査でも一般携帯電話よりスマートフォンの利用者の方が、ソーシャルメディアなど(インターネット上の新しい仕組み)を多用する結果が複数確認できる(【携帯電話よりスマートフォンでよく使われている機能って何だろう?】、【スマートフォンユーザーのウェブ閲覧時間は1日169分、携帯電話の3倍近く】)。「スマートフォンの方が使いやすいから」と「元々ソーシャルメディアなどを多用する(先端技術に興味関心が深い)層がスマートフォン保有率が高いから」の双方が原因だろう。
今調査結果でもその傾向は顕著に表れている。
↑ 一般携帯電話・スマートフォンメイン利用者におけるソーシャルメディア利用率
まず、一般携帯電話利用者の6割近くが「(モバイル端末では)ソーシャルメディアを使っていない」と答えている。パソコンで十分、一般携帯電話では画面が小さい、インターフェイスが不十分などの理由で、利用を遠慮しているのだろう。一方スマートフォンではこの値が約3割まで下がり、7割近くが何らかのソーシャルメディアを自前のスマートフォンで利用していることになる。
そして個々の主力ソーシャルメディアの利用率を見ると、ツイッターやmixiでは大体2対1、Facebookでは3対1の割合で、スマートフォンの方が利用率が上。冒頭にもある通り、スマートフォン利用者の4割は、ツイッターを使っているという結果には、少々驚きを覚える(mixi3割、Facebook1/4も「驚き」という点では似たようなものだが)。先に解説した通り、ソーシャルメディアはスマートフォンのメリットであるパソコンに近い手軽さと画面の大きさ、そして機動力の高さが大いに活かされるサービスであること、そしてスマートフォンを率先して使う層が、同時にソーシャルメディアなどの新サービスを利用する率も高いことなどが要因。また【mixiの現状(2011年9月末時点)】で触れているmixi Touchのように、スマートフォン向けに最適化された窓口・サービス・アプリのサービスサイドからの提供も、利用率の向上を後押ししている。
GreeやMobageなどの利用率は一般携帯・スマートフォンで差異は無い。というより他の数字と比較すれば分かる通り、スマートフォンの「伸び」が見られない。スマートフォン利用者がこれらのソーシャルメディアで自機を利用するメリットを見出せないか、あるいはそもそも論として利用していないことが想定される。
スマートフォン利用者は一般携帯電話より、各サービスの利用時間が長いとの結果も出ている(【スマートフォンユーザーのウェブ閲覧時間は1日169分、携帯電話の3倍近く】)。今後スマートフォンの利用率が高まり、浸透を深めていくにつれ、両者の値がどのような変化をとげていくのか。あまり利用しない人もスマートフォンを持つようになり、利用率が下がるのか、それともスマートフォンでの環境の快適さに慣れて、利用率をさらに上げていくのか。非常に気になるところではある。
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